植生におよぼす性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 02:26 UTC 版)
通常、標高が100m高くなるごとに気温は約0.6℃下がる。この気温の逓減率により、この高山気候に属する高地では同緯度の低地よりも気温が低くなる。 標高の上昇とともに気圧も低下し、標高約 5500mで 気圧は地上の半分にまで下がる。気圧が下がるほど水蒸気圧が下がって露点温度も下がるので、高山では湿度が高くても空気中の水分の絶対量が低地に比べ少ない。 低緯度の高山では、日中の高温により乾燥しがちになり、概ね乾燥限界高度は低い。高緯度の高山では、低温になるほど水の飽和水蒸気圧が下がるので、少ない水分でも湿度が高い。また凝結して霧や降雨となり、急峻な地形の山岳では流下してしまい土壌への水分が確保されにくい。岩石土壌では一層厳しくなる。 「森林限界」も参照
※この「植生におよぼす性質」の解説は、「高山気候」の解説の一部です。
「植生におよぼす性質」を含む「高山気候」の記事については、「高山気候」の概要を参照ください。
- 植生におよぼす性質のページへのリンク