棋譜の表記方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:55 UTC 版)
短い棋譜の例。これで詰んでいる。 1. 炮二平三 士4進5 2. 炮三進四 炮8平7 3. 炮三進三 シャンチーの棋譜では、ひとつの手は「駒の名・移動前の駒の位置・移動方向・移動後の位置(上下に直進する場合は移動量)」各1文字の組み合わせで表される。 盤の上下方向には名称がついておらず、位置は縦の列(「路」という)でのみ指定する。それぞれの自陣から見て右から左に、紅は一から九、黒は1から9の数字であらわす。 駒の名としては「帥・将・仕・士・相・象・車・馬・炮・兵・卒」のいずれかを用い、「車・馬・炮」については赤と黒で区別しない(「傌・俥・砲・包」の表記は用いない)。移動方向は「進(前進、将棋の「上」)、退(後退、日本将棋の「引」)、平(水平移動、日本将棋の「寄」)」のいずれかである。 たとえば初手で紅が右の炮を中央に移動させた場合は「炮二平五」という。 同じ列に同じ種類の駒が二枚または三枚ある場合、車・馬・炮・兵(卒)については駒の名の前に「前・後・中」をつけて区別する。この場合、あいまいさを生じなければ、移動前の駒の位置は表記しない。相(象)や仕(士)に関しては、同じ列にあっても移動方向で区別がつくので、「前・後」を記す必要はない。 理論的には、4枚または5枚の兵(卒)が同じ列に並ぶ可能性もあるが、現実問題としてはほぼ起こりえないため、その場合の表記方法は決まっていない。コンピュータ上ではそういうわけにもいかないので、いくつかの方式が提案されている。 手数は、チェスと同様、紅黒の着手をひとまとめにした「回合」によって数える。 盤面図を描くときは、紅側が下に来るように描き、黒の駒は白黒反転することで表す。
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