梧竹の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 14:17 UTC 版)
沙鷗は『筆之友』(明治33年(1900年)に創刊された「書道奨励協会」発行の書道雑誌)で、「余の書道研究と梧竹先生の書論」と題して次のように中村梧竹の書論を紹介している。 「現今、師匠の流儀によって型の如き書で満足している者の多いのは誠に遺憾である」「人にはそれぞれ個性がある。書には筆者の個性が表現されていなければならない」「書に限らずすべての芸術は人格の表現である。書学を修むる者は徒らに筆論の末技のみに腐心せず、その根本たる精神修養の一大事に考え及ばねばならない」「書の研究方法としては、日本は勿論、唐宋、六朝辺の大家の書を自分の血肉とし、その後においてはじめて自己の本領を発揮すべきである」 また、文中、沙鷗は、「梧竹先生の説に従い、先生の指導を仰ぎながらその通り学んだ」と述べている。
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