桃裕行とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 桃裕行の意味・解説 

桃裕行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 00:05 UTC 版)

桃 裕行
人物情報
生誕 (1910-10-14) 1910年10月14日
日本東京市四谷区
死没 1986年12月25日(1986-12-25)(76歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 日本史(日本古代史)
研究機関 東京帝国大学史料編纂所
テンプレートを表示

桃 裕行(もも ひろゆき、1910年10月14日[1][2] - 1986年12月25日[1][2])は、日本歴史学者東京大学名誉教授。専門は日本古代史。

経歴

出生から修学期

1910年、東京市四谷区(現・東京都新宿区)で生まれた[1][2]東京高等学校尋常科・高等科[3]を経て、東京帝国大学文学部国史学科に進んだ[4]黒板勝美の「続日本紀演習を受講したことがきっかけとなり、「上代における学制の研究」を卒業論文のテーマに選んだ[5]1933年に卒業[6]

日本古代史研究者として

卒業後は、東京帝国大学史料編纂所に勤務。1938年に史料編纂官補に昇格。1954年、東京大学史料編纂所助教授となり、1958年に同教授昇格[1][2]。1968年からは東京大学史料編纂所所長を務めた。1971年に東京大学を定年退官し、名誉教授となった[1][2]。退任後は立正大学文学部教授に就任し、1981年まで在職した[1][2]

1986年に死去。死去と同時に叙従四位

受賞・栄典

研究内容・業績

専門は日本古代史。東京大学史料編纂所に長く勤務し、『大日本史料』第2編や、大日本古記録の『御堂関白記』『小右記』の校訂・編纂に従事した。教育史、古暦の研究を進めた[1]

著作

単著

  • 『上代学制の研究』目黒書店(畝傍史学叢書) 1947
  • 『隣邦史書に現われた日本』(日本史講座 2・古代前期) 中央公論社 1949

著作集

  • 『桃裕行著作集』(全8巻) 思文閣出版 1988-1994
    • 1巻『上代学制の研究』修訂版
    • 2巻『上代学制論攷』
    • 3巻『武家家訓の研究』
    • 4巻『古記録の研究』上
    • 5巻『古記録の研究』下
    • 6巻『松江藩と洋学の研究』
    • 7巻『暦法の研究』上
    • 8巻『暦法の研究』下

編著

  • 北条重時の家訓』(天理図書館古典覆刊 2) 校訂・解説、養徳社 1947
  • 節気表:594年~1872年』私家版 1992

共編著

参考文献

  • 高島正人「桃裕行先生のご逝去を悲しむ」『立正史学』第62号、立正大学史学会、1987年、1-2頁。 
  • 土田直鎮「桃裕行氏の訃(学界消息)」『日本歴史』第466号、吉川弘文館、1987年、126-127頁。 
  • 藤本孝一「恩師歴訪 明治生れの史家点描 桃裕行先生―文献史学の泰斗」『歴史研究』第282号、新人物往来社、1984年、14-18頁、ISSN 02875403 

脚注




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「桃裕行」の関連用語

桃裕行のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



桃裕行のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの桃裕行 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS