根津化学研究所
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「武蔵高等学校 (旧制)」の記事における「根津化学研究所」の解説
根津化学研究所は、1936年6月15日、創立者である根津嘉一郎の喜寿の祝賀行事の一環として父兄会・同窓会から謝恩として寄贈され、武蔵高校の付属施設として校内に設置されたものである。この際、根津は運営費として20,000円を寄付し、初代所長には玉蟲文一教授(化学)が就任した。 戦前の学制で旧制高校において特定領域の附属研究所を設置した例はほとんどなく、この研究所は数少ない例外の一つであり、第二次世界大戦中から戦後初期にかけて、玉蟲所長を中心にコロイド化学を中心とした物理化学の基礎研究が行われた。戦後、玉蟲が旧制第一高校に転じ、学制改革により新制に移行すると所長は武蔵大学学長・武蔵学園長が兼任するようになり、同大学や武蔵高等学校・中学校の化学担当教員が所員を兼担し、現在に至っている。また玉蟲の研究室は当時の実験器具・蔵書とともに歴史的遺産として保存されている。
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