根本的曝露療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 15:20 UTC 版)
根本的曝露療法(Basal exposure therapy)は、重症あるいは精神障害が並存している人々に向けて開発され、障害が回避行動によって維持されていると仮定しており、正式な診断と関係なく恐怖として治療される。つまり、空虚感、苦痛、崩壊の恐怖感にこだわっており、そこに繰り返し曝露することで脅威が現実的でないと認識され、回避行動はその機能を失う。薬物療法は治療に邪魔だと考えられ、できれば徐々に中止される。 統合失調症、双極性障害、再発性うつ病、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、解離性障害、パーソナリティ障害など多様な入院中の人々にこの療法が用いられ、薬の使用量が減少し機能の全体的評定尺度 (GAF) も向上した。平均5.3年後の追跡調査では、完全に回復していた人々に薬の使用はなく、薬を使用していなかった人々のほうがGAFと雇用状態がよかった。
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