根利森林鉄道とは? わかりやすく解説

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根利森林鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/27 00:09 UTC 版)

根利森林鉄道(ねりしんりんてつどう)は、群馬県沼田営林署が群馬県利根郡赤城根村(現沼田市)内の国有林に敷設、運営した森林鉄道[1]

概要

群馬県北部の国有林を管轄する沼田営林署管内の、袈裟丸山南西山麓の山林からの伐木輸送のため、根利森林鉄道が敷設された。運材は最初から最後まで山トロリー(山トロ)を使用して下り勾配を利用して貯木場まで下ろしていた[2]。山トロは当初牛により引き上げられていたが機関車(特殊軽量機関車 岩手富士産業及び協三工業製)に変わった[3]。1953年の記録によると木材43252石 (単位)、木炭22000俵、薪35000俵が運ばれた[3]

路線データ

  • 軌間:762mm
  • 動力:牛、内燃
  • 根利森林鉄道 11.3km
  • 倉見支線 4.7km
  • オバッコ沢支線 0.8km

歴史

  • 1940年(昭和15年):日影南郷-小松間(3.7km)開設
  • 1941年(昭和16年):小松-根利間(4.4km)開設 
  • 1942年(昭和17年):根利-根利事業所間(3.2km)開設、以降順次支線を敷設
  • 1947年(昭和22年):カスリーン台風による被害のため、日影南郷-根利間(8.1km)廃止
  • 1960年(昭和35年):オバッコ沢支線廃止
  • 1962年(昭和37年):倉見支線廃止
  • 1963年(昭和38年):全線廃止、自動車道転換

脚注

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  1. ^ 全路線2級線に区分されるため森林軌道となる。西裕之『全国森林鉄道』JTB、2001年、資料編5
  2. ^ 『山の幸を運んで』36頁
  3. ^ a b 『山の幸を運んで』9頁

参考文献

  • よみがえれボールドウィン実行委員会編 沼田営林署根利森林鉄道調査報告書『山の幸を運んで』、2012年

関連項目

外部リンク




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