松久由宇とは? わかりやすく解説

松久由宇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 13:34 UTC 版)

松久 由宇まつひさ ゆう1949年4月19日 - )は、北海道置戸町出身の漫画家。本名は松久壽仁[1]で、この名義での作品もあるほか、別名に、クイーン・墓村墓堀人磨湖丈一柳遼太松久鷹人鷹羽遙 などがある。

来歴

北海道置戸町に生まれる。置戸中学校3年生の頃、村岡栄一が主宰する漫画サークル「奇人クラブ」に参加する。会員には青池保子岡田史子らがいた[1]

北海道浦幌高等学校に進学、高校1年のときに北海道新聞社主催の漫画募集企画に参加し、これがきっかけで同郷の大和和紀に誘われ、高畠敦子(鷹羽あこ)の主催していた漫画サークル「ファンタジック・クラブ」に「磨湖丈一」の筆名で参加[1]。高校3年のとき、同じクラスとなった吾妻日出夫(ひでお)と知り合い、吾妻にプロ漫画家になることを勧める[1][2]

佐藤まさあきのアシスタント公募に応募し、1968年、高校卒業とともに上京し住み込みアシスタントとなる[2][3]も4か月で辞任[1]桑田次郎(のち二郎)のアシスタントに移籍[2]、『大復活』『ミュータント伝』『デスハンター』等の作業に参加する[1]。桑田の仕事量が減少した時期に、井上英沖(すでにベテラン漫画家であったが、仕事が途切れ金に困って桑田のアシスタントになっていた)の紹介で、「ゴルゴ13」のスチールアニメ(1971年4月 - 7月放送)制作に参加している[1]。その後独立。

漫画家デビューの頃から依頼原稿のみを描いており、投稿も持ち込みもしたことがないという[2]

作品リスト

松久由宇名義

クイーン・墓村名義

  • 夢幻機(『劇画アクション』、1972年)

松久壽仁名義

松久寿仁名義

松久鷹人名義

  • 陽美子 全2巻(原作:工藤かずや、リイド社、1984年)
  • I・餓男(アイウエオボーイ)(原作:小池一夫、『COMIC劇画村塾』版、1984 - 1985年連載)

鷹羽遙名義

  • 魔獣戦士(東京三世社、1988年)
  • SF新古事記 まんが高天原ストーリー(原作:那野比古扶桑社、1989年)
  • 水滸伝 〜天命の誓い〜(脚本:三上修平、光栄、1991年)
  • 絵で見るスキット英会話5 海外旅行(著者:坂巻潤子、アヴィ・ランド-)
  • 100のおもてなし100の言葉―コミック版 旅館接客マニュアル入門(原作:福島規子、柴田書店、正 1994年、続 2000年)
  • グランドスラム(原作:高山芳紀

出典

  1. ^ a b c d e f g 松久由宇 (2020年7月18日). “『私の昭和・青春漫画抄』”. note. 2022年7月16日閲覧。
  2. ^ a b c d 吾妻ひでお「SPECIAL初対談 吾妻ひでお×松久由宇」『ぶらっとバニー 完全版』 2巻、徳間書店〈RYU COMICS〉、2008年3月。ISBN 978-4-19-950068-8 
  3. ^ 吾妻ひでお『地を這う魚 ひでおの青春日記』(角川書店・2009年) p.17

外部リンク


松久由宇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:14 UTC 版)

吾妻ひでお」の記事における「松久由宇」の解説

北海道浦幌高等学校時代同級生天才的漫画上手く吾妻プロ漫画家目指す動機作った

※この「松久由宇」の解説は、「吾妻ひでお」の解説の一部です。
「松久由宇」を含む「吾妻ひでお」の記事については、「吾妻ひでお」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「松久由宇」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「松久由宇」の関連用語

松久由宇のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



松久由宇のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの松久由宇 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの吾妻ひでお (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS