東京無線協同組合とは? わかりやすく解説

東京無線協同組合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 14:50 UTC 版)

東京無線協同組合(とうきょうむせんきょうどうくみあい)は、東京都23区武蔵野市三鷹市を営業区域とするタクシー会社によって組織されている協同組合[注 1]である。東京無線もしくは公式名称である東京無線タクシーでも知られている[注 3]。タクシー無線グループとしては国内最大規模。


注釈

  1. ^ 東京無線協同組合(法人番号 3011105004428
  2. ^ 東京無線タクシー株式会社(法人番号 4011101055746
  3. ^ 東京無線協同組合と同じ所在地に東京無線タクシー株式会社[注 2]が所在する。
  4. ^ 23区武三地区以外の営業所では他無線使用は認められ、車両外観も異なるものでも可とされている。また23区武三地区内でも非無線車に限り車色の異なる車の使用が認められている。また、主に他区域に所在するタワーネットワーク加盟事業者には東京無線カラーの車体色・帯や同じ形状の行灯の使用を認めており、主に東京無線加盟事業者のグループ会社にそのような車両が存在する。
  5. ^ 2024年(令和6年)4月からチェッカー無線加盟事業者が東京無線に合流するにあたり、チェッカー無線側の25社が(チェッカー無線が当面存続する間)例外的に東京無線と二重加盟の形態をとる予定。それに先立ち同年1月21日よりチェッカー無線の配車業務を東京無線のものに統合、無線機の換装が済んだ車両から順次東京無線からの無線配車を受ける。
  6. ^ 無線室のみ5月に移動。
  7. ^ 同時にカーナビゲーションと無線の端末をタブレット化。
  8. ^ 2009年(平成21年)1月31日にアナログ無線3波が停波されたことから、アナログ無線車が非無線車扱いとなった。その後減車対象となったGPS-AVM車からの無線機移植により、非無線車の台数は減少している。
  9. ^ 現在、高輪架道橋下の道路は、工事のため、完成するまでの間歩行者用道路になっている。
  10. ^ 一般塗装でハイグレード車を導入している会社もあり、その場合は乗務員資格に関わらず乗務することが可能である。
  11. ^ 2010年(平成22年)4月1日より期間限定で一般乗務員による黒塗りハイグレード車乗務が、黒塗り車用制服にエンジ色ネクタイ着用の上で許可された。この措置は一旦終了したが、2014年(平成26年)度より向う1年以内にタワーリーダー資格を取得することを宣言した一般乗務員に限定して復活した。
  12. ^ a b 黒塗り車は手洗い洗車のみで自動洗車機禁止・月1回のワックス掛けなど細かな規定が盛り込まれたために該当乗務員は別途講習会受講の必要があった。しかし、2008年(平成20年)5月以降のタワーリーダー資格取得者は初任講習に含まれるように変更されたため新たに講習会を受講する必要がなくなった。このためこれ以前の黒塗り車乗務講習会を受講していないタワーリーダーは黒塗り車に乗務することはできない。
  13. ^ 開進交通所属の黒色車両。近隣タクシー事業者から営業権譲渡と共に譲り受けたもの。
  14. ^ スガイ交通が1995年の生産中止まで導入しており、松竹映画「釣りバカ日誌」シリーズで走行するシーンがある。
  15. ^ この制服で従来の緑色車の乗務は可能。
  16. ^ 2007年(平成19年)にそれまでの無地から東京無線のロゴと斜線入りに変更。
  17. ^ 原則としてタワーリーダー資格保持者から選抜されるが、一般乗務員からの選抜も可能。ただし、この場合はタワーリーダーの営業権利を得ることは出来ない。
  18. ^ 旧制服では緑色ジャケットが金糸の刺繍とエンブレムの入った専用品となる。
  19. ^ 以前は過去3年以内に23区武三地区で2年以上の乗務経験がある者と規定されていたが2015年に本基準は廃止。
  20. ^ ただしサービスコンテスト本選で一定以上の成績を得た者に限り免除
  21. ^ フジテレビジョン・扶桑社共同テレビジョンテレビ朝日日本テレビAX-ONテレビ東京TBSニッポン放送イーストグループユーラシア旅行社が主な特定顧客である。
  22. ^ 時間指定予約配車を指す組合内呼称。配車先への到着遅延及び目的地への到着遅延が許されないため以前は実務経験を積んだタワーリーダーのみ配車対象となっていたが、2013年(平成25年)度の規定改正により営業区域内かつ特定顧客以外からの物件は一般乗務員にも配車される。
  23. ^ 2007年(平成19年)に緑色から変更。
  24. ^ 足部に疾患・障害等を持つ場合で革靴を履けない等の理由がある場合は、事前に届出することで免除。
  25. ^ 2013年(平成25年)5月以前は黒色制服に限り乗務時常時着用が義務付けられていた。
  26. ^ 待機車両の乗務員は、タワーリーダー・サービスリーダーならびに介護福祉士資格・ホームヘルパー・ケア輸送従事者・応急手当普及員の各研修修了・上級及び普通救命講習受講を完了した福祉系資格所持者に限定される。
  27. ^ 2012年(平成24年)4月1日にグリーンキャブから移管。
  28. ^ 企業等の大口顧客が発行するタクシーチケット。
  29. ^ 無線の統合に先立ちチェッカーの無線室が東京無線の本部ビル内に移転した。
  30. ^ なお、ジャパンタクシー等の背高車向けの後方用行灯に関しては交換が見送られている。
  31. ^ 一部の事業者ではこの写真のように一般車では大型のラグビーボール型行灯の台座の上にタワー型行灯の台座を設置した例がある。
  32. ^ 組合加盟のみの非無線営業。
  33. ^ タワーカード(プリペイドカード)・タワーメンバーズカード(特定顧客用ハウスカード)決済とDCカードNICOSカードによるオフライン運用クレジットカード決済に対応。端末機器は三菱電機製。
  34. ^ 東京無線オートガス協同組合(法人番号 1011205000394
  35. ^ LPGスタンドは東京無線オートガス協同組合[注 34]となる。
  36. ^ 平和交通羽田営業所(本社横浜市)は合流を拒否し非無線営業に移行。亜細亜交通(→東都城南自動車→2012年廃止)は東都自動車グループに、平安交通は共同無線に移籍(→2010年脱退→2012年帝都自動車交通と提携→2019年提携解消)。
  37. ^ 車体塗装のみチェッカー色とし、行灯ならびに無線は東部無線。
  38. ^ その後、2005年 - 2007年にかけて3回の増車が行われた。
  39. ^ 同グループの七福交通の意向によるものとされる。後に同無線からチェッカーキャブに移籍した(2021年(令和3年)の東京無線・チェッカー提携により行灯のみ回帰)後、2023年(令和5年)に七福交通と共にチェッカーキャブを脱退し独自営業化。
  40. ^ 車両を全て黒のクラウンセダンへ代替し非無線で営業。
  41. ^ 後に同グループから独立。
  42. ^ Tカード機能付きクレジットカードでの決済時に限り決済金額に応じたティーポイントが付与されるが、クレジット機能なしTカードへのポイントは付与されない。
  43. ^ 現在は国際自動車(T2)練馬営業所に組織変更。
  44. ^ ただし車体の塗り替えが間に合わず、当面の間は共同無線カラーからグループのシンボルマークを消し、行灯も「日興」に書き換えて営業。黒塗り車は行灯を東京無線用に交換。
  45. ^ 内100台は、PlayStation Portable goを併設。ルーターのIDとパスワードは車内のリーフレットから確認できると共にBF-01Bはシガーソケットから常時充電されているので運行中にバッテリーが切れることはない。
  46. ^ 共通乗車券の発行・装備品の共同購入・無線配車の統合・運転手教育の一本化などが予定されているが、約60名の職員が配置され年間に3-4億円の経費が掛かる無線室ではシステム統合によって大幅なコスト削減が見込まれる[5]
  47. ^ なお、2021年の提携により東京無線専用乗車券もチェッカー側で使用可能となった。
  48. ^ 車両は塗装変更完了まで社名のみ東洋交通に書き換えるが、その間は東京無線および日本交通からの無線配車はされない。なお同社は2013年3月に分社され日交練馬に組織変更。
  49. ^ PASMOKitacaTOICAmanacaICOCASUGOCAnimocaはやかけんとの相互利用が可能であるが、PiTaPaのみ利用は不可。
  50. ^ 車両は塗装変更が完了するまでは東京無線および国際自動車からの無線配車はされない。なお同社は2014年に親切タクシーへ組織変更。
  51. ^ 車両は行灯を無印丸型へ交換。また塗装変更完了までの間は東京無線および日本交通からの無線配車はされない。後に日本交通グループとして営業することなく廃業した。
  52. ^ 2020年3月末まで本組合との間で車体色・行灯の統一ならびにタクシーチケットおよび通常の無線配車は統合を行わないことを条件として大和以外の3社が除名の意思表示を撤回[30][31]
  53. ^ ただし、統合可能とされた無線配車用スマートフォンアプリケーション含めいずれの統合・統一も2020年末時点ではなされていない。無線配車用スマートフォンアプリケーションの統合に代わりチェッカーキャブを含めたPC・スマホ用ウェブアプリがサービス開始されたほか、東京無線はチェッカーキャブとの提携に伴い「S.RIDE」の導入が機関決定されていることから最終的には同一のスマートフォンアプリケーションからの配車は実現される。
  54. ^ なお、どちらの無線配車用スマートフォンアプリケーションも使用するデジタル無線が両者とも富士通テン(現:デンソーテン)製であることから同社およびメイテツコムが各者と共同開発したアプリケーションであり、ほぼ同一のUIを使用するものであってかつ容易に統合可能なものであった。
  55. ^ 後に日の丸交通が新たに同名の大陸交通を日の丸交通世田谷営業所と同一の敷地に設立。旧社と同じ「TAIRIKU」表記を流用していた。2022年1月に日の丸交通に吸収合併され消滅。
  56. ^ a b 元々の三ツ矢グループから三ツ矢エミタスと三ツ矢観光の2グループに分裂。
  57. ^ 社章ではなく同社のキャラクター「ネ子タクロー」の顔が入っている。
  58. ^ 千葉県のシーサイドホールディングス(元・松崎交通→ベイサイドホールディングス (初代) 、2019年1月に日本交通が買収)グループで、かつて中央無線からの移籍で東京無線に加盟していた。沿革参照。なお、かつて同グループで同じく日本交通に買収された千葉県内の松崎交通(都内にハイヤー営業所あり)および同グループからベイサイドホールディングス (2代) 傘下として分割された千葉県の檪山交通・すみれタクシーおよび茨城県内の布川交通は当初より非加盟。
  59. ^ 青森県光洋タクシーとは関係はない。
  60. ^ 榮交通も栄自動車もジャパンタクシーは社名の表記は同じ。側面の帰庫地(太田:榮交通、足立・葛飾:栄自動車)またはナンバーの地域表示(品川ナンバー:榮交通、足立ナンバー・葛飾ナンバー:栄自動車)が識別点となる。
  61. ^ 他区域にさがみ交通八王子があるが東京無線色の車体に東京無線表記があるが非加盟(タワーネットワークのみ加盟)。かつて千葉県白井市にあったさがみ交通白井(→エミタスタクシー白井→エミタスタクシー北総白井営業所)および成田市にあったさがみ交通リムジン(→エミタスタクシー成田→エミタスタクシー北総北総営業所(富里市に移転)、いずれも三ツ矢エミタスグループ)も同様(この名残で三ツ矢エミタスグループではエミタスタクシー北総北総営業所のみタワーネットワーク加盟)。2021年4月よりチェッカーネットワーク加盟の三ツ矢エミタスグループ全営業所にてタワーネットワークチケットの利用が可能となった。
  62. ^ 他区域に三幸交通の他の営業所(国分寺・小金井・東村山)や三幸自動車(西東京)があるがそちらは非加盟(タワーネットワークのみ加盟)。
  63. ^ a b 北区と杉並区の新日本交通はそれぞれ関係はない。
  64. ^ ●の中にNが入っている。
  65. ^ 円形になるように「Sugai」となっている。
  66. ^ 愛知県の宝グループとは関係はない。
  67. ^ a b c 社章等は車両の進行方向前方側につく。
  68. ^ 愛知県つばめグループとは関係はない。
  69. ^ 本社:千代田区内幸町
  70. ^ 第一交通産業とは関係はない。
  71. ^ 横浜営業所は非加盟。
  72. ^ 千葉県の同名の事業者とは関係はない(ただし同社はタワーネットワーク加盟)。
  73. ^ 埼玉県川越市に同社川越営業所と川越交通があり、東京無線色の車体で営業しているが非加盟(タワーネットワークのみ加盟)。
  74. ^ 岩手県の同名の事業者とは関係はない。
  75. ^ 南多摩地区に元チェッカーキャブの八幸自動車が、北多摩地区に非加盟の立川観光自動車がある。
  76. ^ 同名のバス事業者宮城交通」とは関係ない。
  77. ^ 2009年(平成21年)に本グループの栄自動車と資本提携を行い、同社の傘下に入った。

出典

  1. ^ 理事長選任の件 | 東京無線”. www.tokyomusen.or.jp. 2018年6月19日閲覧。
  2. ^ 理事長選定のお知らせ - 東京無線”. www.tokyomusen.or.jp. 2023年1月25日閲覧。
  3. ^ a b c フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 1』講談社、2003年。 
  4. ^ 本制度が始まる前から当無線の他チェッカー無線、中央無線(2011年まで)など東京の大手四社を除く無線組合と契約し各社で選抜された乗務員だけが待機出来た。矢貫隆『いつも鏡を見てる』集英社
  5. ^ a b 「タクシーの再編が加速」『日本経済新聞』(2011年6月17日東京夕刊)
  6. ^ 東京無線タクシー・チェッカーキャブ共通乗車券
  7. ^ タクシーサービスチャンピオンシップ
  8. ^ チェッカーキャブ無線協同組合と2021年春 業務提携いたします
  9. ^ a b “東京無線とチェッカー無線、2021年4月から業務提携 タクシー外観デザインを統一”. 日刊自動車新聞電子版 (日刊自動車新聞). (2020年10月29日). https://www.netdenjd.com/articles/-/240092 2020年12月31日閲覧。 
  10. ^ a b 「統合視野に本格業務提携」『交通界Faxpress関東版』(2020年10月28日)
  11. ^ 第3回「くれよんタクシー」の御案内
  12. ^ 第3回くれよんタクシー出発式
  13. ^ a b c 「チェッカー全25社・1700台 来年4月、東京無線に合流」『東京交通新聞』(2023年11月13日)
  14. ^ 宮園グループ タクシー&ハイヤー
  15. ^ 国産自動車交通株式会社 社史 昭和47年(1972年)〜
  16. ^ 本所タクシー株式会社 会社情報
  17. ^ 宝自動車交通株式会社 企業案内
  18. ^ 大日本交通株式会社 会社沿革
  19. ^ 大東京自動車株式会社 会社案内
  20. ^ 光洋自動車株式会社 会社情報
  21. ^ 「日本Wi-Fi化計画」始動:ドコモ、東京無線タクシー約820台にモバイルWi-Fiルーターを設置
  22. ^ 東京無線タクシー・チェッカーキャブ共通乗車券
  23. ^ タワーネットワーク
  24. ^ a b 杉並交通 会社概要
  25. ^ 飛鳥交通公式HP 日本交通グループに飛鳥交通が加盟 2016年10月27日 PDF
  26. ^ 大和自動車交通(株)・東京無線協同組合の協働に関するお知らせ 2017年1月13日 PDF
  27. ^ 「内部分裂か?東京4社」から大和自動車交通を除名 - Response. 2017年2月10日
  28. ^ 東京四社営業委員会に関するお知らせに対する当社の見解等について 2017年2月9日大和自動車交通株式会社プレスリリース PDF
  29. ^ 当社による仮処分命令の申立について 2017年2月17日大和自動車交通株式会社プレスリリース PDF
  30. ^ a b 当社による仮処分命令の申立和解成立に関するお知らせ 2017年8月9日大和自動車交通株式会社プレスリリース PDF
  31. ^ a b 地位保全仮処分命令申立事件における和解成立のご報告 2017年8月9日東京四社営業委員会プレスリリース
  32. ^ 国産自動車交通 会社情報 沿革
  33. ^ 東京無線タクシー 組合概要 組織図・概要・沿革
  34. ^ ハイヤー・タクシー業界専門情報紙 株式会社 交通界 2020年4月6日
  35. ^ 明治交通株式会社 会社概要
  36. ^ 日本交通 NEWS 【ニュースリリース】日本交通グループに昭和自動車が加盟
  37. ^ ハイヤー・タクシー業界専門情報紙 株式会社 交通界 交通界WebNews 2021年4月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
  38. ^ 東京無線タクシー お知らせ チェッカーキャブ無線協同組合と2021年春 業務提携いたします
  39. ^ 日本交通株式会社 新着情報
  40. ^ チェッカー無線配車受付番号の変更について 2024年1月21日






固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」から東京無線協同組合を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から東京無線協同組合を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から東京無線協同組合を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「東京無線協同組合」の関連用語

東京無線協同組合のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東京無線協同組合のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの東京無線協同組合 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS