DCカードとは? わかりやすく解説

DCカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 15:43 UTC 版)

DCカード(ディーシーカード)とは、三菱UFJニコス株式会社及びDCカードグループが発行するクレジットカードである。

概要

三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)系のクレジットカード会社として「ダイヤモンドクレジット株式会社」が設立された[1]。DCカードはダイヤモンドクレジット株式会社(後に株式会社ディーシーカードを経てUFJニコス株式会社(現:三菱UFJニコス)に吸収合併)が発行していた「ダイヤモンドカード」の後身であり、1984年に名称を「DCカード」に変更した。

国際ブランドは、VISA又はMasterCardから選択(カードによっては同時保有も)が可能。MasterCardについては日本で最も早く1969年から(当時のブランド名は「MasterCharge」)、VISAは銀行系としては住友クレジットサービス(現在の三井住友カード)に次いで日本で二番目(国際ブランドのデュアル発行は銀行系初)[2]となる1989年から発行開始。

ポストペイ型電子マネーとしてVISAブランドのみVisa Touchに対応していたが、2013年3月31日に新規入会受付が、2014年6月30日にサービス自体が終了する事が発表された[3]。既存の他サービス(QUICPayiD)へ移行するのか、ポストペイ決済から撤退するのかは明らかにされていない。

テレビコマーシャルには、15年以上にわたり俳優中井貴一を起用し、特にカッパタヌキ[4]との珍道中を描いたシリーズは10年以上続いた。中井は2007年で一旦降板するが、カッパとタヌキは引き続きイメージキャラクターとして起用されていた。2012年からは中井が復帰しており、加えて本田望結が花嫁姿で登場している。 2019年現在は、中井と広瀬すずが共演。カッパとタヌキも登場する。

クレジットカード

DCカード(一般)
年会費1,250円(税抜)。最もベーシックなカード。DCカードの付帯サービスのほとんどが利用できる。
DCカード・ニューズ
年会費1,500円(税抜)。ニューズの英語表記はN・E・W・Sとなっている。DCカードに最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険と100万円までのショッピングセイバー(買物保険)を付帯。ゴールドカードのサービスに似ているが傷害保険、買物保険の保証額が低い、空港ラウンジが使えない、会員情報誌は無いといった違いがある。
DCカード・エスプリ
年会費無料。学生向けカードで在学中は年会費が無料となる。
DCカード・エスプリ・ニューズ
年会費250円(税抜)。学生向けカードで海外・国内旅行傷害保険とショッピングセイバー(買い物保険)を付帯。
DCカード・ジザイル
年会費無料。支払がリボルビング払いとなるカード。海外旅行傷害保険(国内は対象外)とショッピングセイバー(買い物保険)を付帯。
DCゴールドカード
年会費10,000円(税抜)。ゴールドカード
DCカードの基本サービスの他、最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険とショッピングセイバー(買い物保険)を付帯。国内空港の専用ラウンジ利用可、会員情報誌「GRAN」などゴールド特典が付く。
DCゴールドカード・ヴァン
年会費3,000円(税抜)。20歳代向けゴールドカード。ゴールドカードと同等のサービス内容が付帯されるが、海外・国内旅行傷害保険の限度額が3,000万円になる。

過去に発行していたクレジットカード

DCカード2(リボルビング払い専用タイプ)
リボ払い専用カードで、単独で持つことはできず既に持っているDCカードに追加して発行するカード。国内・海外両方の店頭で1回払で使っても自動的にリボ払いの請求になる。新規入会受付は2017年10月31日をもって終了、2023年9月30日でカードの取り扱いが終了となった。
DCカード2(2回払い専用タイプ)
年会費無料。2回払い専用カードで、単独で持つことはできず既に持っているDCカードに追加して発行するカード。国内・海外両方の店頭で1回払で使っても自動的に2回払いの請求になり手数料は無料。またボーナス1回払いで使うと自動的にボーナス2回払いの請求になり、2回目の請求に対し手数料がかかる。リボルビング払い取扱いの認可が下りた1992年から申込受付を中止し、2009年11月30日で廃止となった。
DCシネマクラブカード
年会費4,462円(税込)。年間2枚の無料シネマクーポン、隔月の映画情報誌、「DCハッピープレゼント」のポイントを映画鑑賞券に交換可能、映画ファンオリジナルイベント、新作映画試写会への優先招待等の特典が付く。
DCシネマクラブ自体は年会費3,150円で、継続提供している。
DCゴールドカードノブレス
ゴールドカード会員の中で年収やカードの利用状況等の特別な条件を満たした者にDCカードからの招待状を受ける形で発行が許されるスーパーゴールドカード。現在でいうプラチナカードに相当する。現在は新規発行は行われていない。

三菱UFJニコスの提携カード

三菱UFJニコスが発行するDCカードブランドの提携カードは以下のとおり

ポイントサービス

DCカードでの決済1,000円につき1ポイント獲得できる「DCハッピープレゼント」が提供されている。「商品交換コース」と航空会社のマイルや他社のポイントへ移行できる「ハッピースウィングコース」がある。

付帯サービス

  • DC Webサービス - インタネットサービスデスク。PCと携帯電話のインターネット閲覧機能を使って、支払い方法の変更申し込みなどができる。
  • 皆リボくん - あらかじめ申請しておくことで、購入時に「一回払い」と申請した決済を全てリボルビング払いにできる。
  • ゆとリボくん・ゆと割くん
  • 借りスマくん - キャッシングサービス
  • DCギャザ! - 株式会社ネットプライス
  • DCフラワーサービス
  • DCチケットサービス
  • DCシネマクラブ
  • 会員情報誌「DCmail」
  • 引越サービス
  • 介護相談サービス
  • 国際電話サービス
  • 国際電話通訳サービス
  • DC弁護士紹介サービス
  • DC海外パックサービス
  • DC保険サービス
  • DCタクシーチケット
  • DCキャッシュバックサービス
  • 海外レンタカー優待割引サービス
  • どうぶつ健保優待サービス

ゴールド会員の特典

保険については、上記カード一覧のように、金額が制限されるものの、一部の一般カードでも利用できる。

  • 海外旅行保険
  • 国内旅行傷害保険
  • ショッピングセイバー(買い物保険)
  • ホームセキュリティーサービス
  • DCパール倶楽部
  • 会員情報誌「Gran」(年10回)
  • DCエアポートサービス
  • DCホテル優待クーポン(2007年3月31日(土)をもって終了)
  • 東急ホテルズチケット20

DCカードグループ

脚注

  1. ^ その後すぐ、三菱銀行はユニオンクレジットの出資母体の一つとして設立に関与しUCカードも発行するが、数年で資本を引き上げ、三菱銀行系のクレジットカードはダイヤモンドカードに一本化された。
  2. ^ クレジットカード業界全体として見ると、「日本で二番目のVISA発行」と「日本初の国際ブランドデュアル発行」は共に、後に三菱UFJニコスとして合流する日本信販が1987年に達成している。
  3. ^ 三菱UFJニコス - インフォメーション
  4. ^ 企画段階ではカッパではなくサギを起用する案もあったが、「詐欺」を連想させるためクレジットカード会社のCMにはふさわしくないとされ、現在の「カッパとタヌキ」に落ち着いた。

関連項目

外部リンク


DCカード(一般)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:21 UTC 版)

「DCカード」の記事における「DCカード(一般)」の解説

年会費1,250円(税抜)。最もベーシックカード。DCカードの付帯サービスのほとんどが利用できる

※この「DCカード(一般)」の解説は、「DCカード」の解説の一部です。
「DCカード(一般)」を含む「DCカード」の記事については、「DCカード」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「DCカード」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「DCカード」の関連用語

DCカードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



DCカードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのDCカード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのDCカード (改訂履歴)、三菱UFJニコス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS