しゅき 【朱熹】
中国、南宋の儒学者（朱子学の大成者）。尊称して朱子。字は元晦のち仲晦。号は晦庵・晦翁その他。福建省南剣州尤溪生まれ。一四歳で父と死別し、遺命で胡籍溪らに師事し、仏教の禅や作詩も学ぶ。一九歳進士試験に合格、官途のかたわら学問に専念し、周敦頤・程顥・程頤らの学説を総合、性理学を集大成した。皇帝の信厚く、よく上書して国家経営を論じ、政治顧問官に栄進するが、策者のためにその学は偽学だと弾劾され、罷免されて失明のうちに病没した。後年孔子廟に従祠されて孔門十哲の次に列せられ、朱子・朱文公と称し、その学を朱子学と呼ぶ。著『周易本義』『詩集伝』『四書集注』『資治通鑑綱目』の他に文集や語録がある。（一一三〇～一二〇〇）→ 朱子学
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