未完成婚と女性器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 09:32 UTC 版)
「勃起不全#新婚性勃起障害」も参照 結婚後一定の年月を経過しているにもかかわらず一度も膣への陰茎の挿入が達成されない場合、これを指して未完成婚と総称する。男性側の新婚性勃起障害によるものも多いが、女性側が原因とされる事例も多数みられる。この場合、処女膜強靱、膣の狭小、時としてそれぞれ若干の奇形や閉塞などのほか、膣痙攣、膣内の異物などが挙げられる。 その他、膣炎や子宮内膜症などの病変、及びそれらに付随する性交痛、また性交に対する恐怖心などの心因性のものもあり、その原因は多岐に渡る。なお、前掲の文献によれば、未完成婚88例のうち、女性に原因があるものは50例と、むしろ女性側の問題である例が多く、性交痛および性交恐怖を主訴とするものは45例である。 性交渉は、結婚生活において重要なものであるが、未完成婚における離婚率は、男性側が原因である例で21%とされているのに対し、女性側に原因がある例では6%にとどまっている。 処女膜強靱または膣口狭小の場合には、処女膜輪状切除術により、良好な結果が得られている。また、手術自体が妻本人にとっての自信となり、これが予後に良い影響を及ぼすともみられている。 なお、膣への挿入を経ずとも、膣前庭への射精で妊娠に至った例も報告されている。
※この「未完成婚と女性器」の解説は、「性機能障害」の解説の一部です。
「未完成婚と女性器」を含む「性機能障害」の記事については、「性機能障害」の概要を参照ください。
- 未完成婚と女性器のページへのリンク