木村雅信とは? わかりやすく解説

木村雅信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 15:32 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

木村 雅信(きむら まさのぶ、1941年10月5日 - 2021年6月27日 )は日本作曲家ピアニスト

経歴

中国河北省石門市(現、石家荘市)で生まれ、種子島に育つ。東京芸術大学・大学院で学び1970年に修了。作曲長谷川良夫小倉朗に師事。1972年札幌大谷短期大学専任講師に就任。同短期大学の助教授・教授、札幌大谷大学音楽学部教授を歴任。1964年、第33回日本音楽コンクール第3位、1973年に第2回モスクワ国際バレエコンクール最優秀伴奏ピアニスト賞、2006年に札幌芸術賞[1]。などの受賞歴がある。国内、中国ロシアヨーロッパオーストラリアなどで作品が演奏されており、札幌現代音楽展(歴代の同人に座光寺公明、保木誠、泉史夫、蛯子元、小林隆一、出路茂子、吉田均、兵井秀和、小森俊明らが名を連ねる)を主宰していた。2012年江別第一中学校音楽教諭武田靖博先生の依頼で「ケセンの復活」を作曲。原曲は「ケセンの詩(うだ)」を基に東日本大震災の東北地方を激励の意味を込めて作曲された。

主な作品

オペラ

  • 『竹取物語』 Op.235(全3幕、1991年)
  • 『月のウサギ』 Op.300

バレエ

  • 『鳥』(1968年)
  • 『ヤマトタケル』 Op.30(1968年)
  • 『美しきブーゲンビリア』 Op.33(1969年)
  • 『竹取物語』 Op.64(1973年)
  • 『嵐ヶ丘』 Op.74(全3幕、1974年)
  • 『御伽草子』 Op.80(1975年)
  • 『あらぎぬ』 Op.111(1981年)
  • 『星の夜のファンタジー』
  • 『森のできごと』
  • 『赤い靴』
  • 『ピノキオ』
  • 『舌切り雀』

管弦楽曲・協奏曲

  • 16世紀のパヴァーヌに基づく変奏曲 Op.34(1970年頃)
  • スペイン組曲
  • ピアノ協奏曲
  • 箏・十七絃・オーケストラのための協奏曲

吹奏楽曲

  • エレジー Op.85(1976年)
  • マルチャ・モーラ・アルコイヤーナ Op.146(1984年)
  • ファンファーレと祝典序曲 Op.165(1986年)
  • ケセンの復活(2012年)
  • オペラ序曲「竹取物語」OP235 吹奏楽版

マンドリンオーケストラ曲

  • 3つのレントラー(1981年)
  • コンチェルト・マドリガーレ 第1番 Op.122(1982年/1996年改訂)
  • イタリア組曲 Op.141(全5曲、1981-83年)
  • ロシアのモードによる3声のカノン(1983年、原曲=Pf Op.136)
  • マンドリンオーケストラとピアノのための小協奏曲 Op.152(1984年)
  • ダンス・パッション Op.163(1985年)
  • コンチェルト・マドリガーレ 第2番 Op.175(1987年)
  • コンチェルト・アルドローゾ
  • パドヴァ 第1番 Op.148(1984年)
  • パドヴァ 第2番
  • オスティナート
  • アルメニアのために
  • コンチェルト・マドリガーレ 第3番『MINWA』
  • タンゴ・ファンタジー 第1番
  • エスニック・マーチ Op.270(1995-1996年)
  • タンゴ・ファンタジー 第2番 Op.280(1996年)
  • タンゴ・シンフォニカ Op.288(1997年)
  • マエストーソ
  • ユーラシア Op.400(2008年)
  • カメラータ

室内楽曲

  • ヴァイオリン・ソナタ Op.14(1964年)
  • ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ Op.22(1966年)
  • ヴァイオリンとチェロのためのデュオ Op.56(1972年)
  • ホルン・ソナタ Op.50(1972年)
  • 4つのトムトム・マリンバ・ヴァイオリン・ピアノのためのソナタ Op.53(1972年)
  • ディフェレンツィア 第3番 Op.55(1972年、Fl)
  • リチェルカーレ Op.151(1984年、弦楽六重奏)
  • 弦楽三重奏曲 Op.162(1985年)
  • 津軽ホーハイ節によるカノン Op.205(1988年、リコーダー・Guitar)
  • トリオ『マルチヌー讃』 Op.215(1989年)
  • 宮城野 Op.250(1993年、Fl・Vn・筝)
  • デュオ・ファンタジー Op.295(1997年、4Tomtom・Vn)
  • サクソフォン四重奏曲 第2番(2000年)
  • フルート・ソナタ第2番 Op.312(2000年)
  • セレナータ組曲 Op.348(2003年、Fl・Ob・Cl・Fg)
  • サクソフォン四重奏曲 第5番『サルサ』 Op.350(2003年)
  • 五重奏曲II“帰去来‐桃源へ” Op.367(2004年、Fl・Ob・Cl・Hr・Fg)
  • 弦楽四重奏曲『A.Dvorzakへのオマージュ』 Op.384(2005年)
  • デュオ・ファンタジー 第2番 Op.385(2005年、Ob・Perc)
  • パーセニア Op.391(2006年、Cl・4Vc)

ピアノ曲

  • フーガ ロ調 Op.3-a(1961年)
  • インテルメッツォI Op.25(1968年)
  • パッヘルベルの主題によるヴァリエーション Op.27(1971年)
  • 前奏曲 第2番 Op.36-2(1971年、プレリュードNo.2)
  • パ・ド・ドゥ Op.63(1973年)
  • ポエム Op.72(1975年)
  • ピアノ・ソナタ 第1番 Op.76(1975年)
  • バーバーの主題によるヴァリエーション Op.82(1976)
  • 雪の神のユーカラ Op.106-9(1980年、アイヌの素材による舞曲No.14)
  • ショパンの主題によるヴァリエーション Op.131(1983年、2台のPf)
  • パガニーニの主題によるヴァリエーション Op.160(1984年、2台のPf)
  • 2つのインプレス Op.184(1987年)
  • 中国民謡による鋼琴練習曲ー東北地区の六つの歌 Op.199(1988年)
  • 巳年の音楽 Op.207(1989年)
  • ヴァリアンティ Op.220(1990年)
  • アフロス Op.231(1990年)
  • エストニアの歌 Op.262(1995年)
  • アイヌの素材による舞曲(No.1 二台のPf、No.2-N.7、No.8『釧路地方のリムセ』二台のPf、No.9『石狩川流域のリムセ』二台のPf、No.10『十勝地方のリムセ』二台のPf、No.11『熊送り 静内のリムセ』二台のPf、No.12 二台のPf、No.13 二台のPf、No.14『雪の神のユーカラ』、No.15-No.19、No.20『ヤイシャマネナ』、No.21『白老のウポポ』、No.22-No.36)
  • プレリュード(No.1、No.2、No.3『カラハリのうた』、No.4『マキフク族の歌』、No.5『夢と予言』、No.6『日高三石越前踊り』、No.7『済州島の歌』、No.8『毛越寺稚児延年花折』、No.9『ソロモン群島の哀歌』、No.10『Neputa』、No.11『サンタマリア・ノヴェルラの鐘』、No.12『星の笑い』、No.13、No.14『"不屈の民"のテーマによる反行カノン』、No.15、No.16『Emburi』、No.17『組曲・二童敵討』、No.18『サティへのオマージュI』、No.19『エストニアのうた』、No.20『ラッグルズへのオマージュI』、No.21『カリンバI』)(1970年-)
  • インヴェンション(No.1 ―アイヌのモティーフによる、No.2 ―上方のモティーフによる、No.3、No.4『奄美の子守うた』、No.5『ホーエンヤ』、No.6、No.7、No.8『一羽の小鳥が…』、No.9『種子島大踊』、No.10、No.11『グレン・グールドの音列による』)(1982年-)
  • シャコンヌ(No.1-No.3、No.4『マルティヌーへのオマージI』、No.5『サティへのオマージュII』、No.6、No.7、No.8『ハンガリー民謡"孔雀"によるヴァリエーション』、No.9 ―ブラームスの主題による、No.10)(1985年-)
  • 雲南歌舞曲集(No.1-No.13)(2004年-)
  • “ニブフの歌”―4つのインヴェンション Op.354(2003年)
  • 月光光 Op.357-1(2004年)

ギター曲

  • アステリスクI Op.77(1976年)
  • プレリュード(No.1-No.11、No.12 二調、No.13、No.14『春の胎動』、No.15、No.16 ロ調、No.17-No.19)(1982年-)
  • リチェルカーレ Op.180(1987年)
  • 2つのギターのためのデュオ『長崎のティエントス』 Op.237(1991年)

歌曲

  • 自作の詩による2つの歌 Op.1(1960年)
  • 広島幻想 Op.147(1983年)
  • 月光 Op.189(1987年、詩:河邨文一郎)
  • しぐれ(1991年、詩:佐藤春夫)
  • こどものための『茶色の木馬』(1970-1994年)
  • ケセンの詩(うだ) Op.243/259(1992-1994年、詩:山浦玄嗣)
  • 三つの春の歌(2003年、詩:土肥睦子)

合唱曲

  • 女声合唱組曲『天草のオラショ』 Op.104(1981年)
  • 女声合唱曲『燃えるオルガン』 Op.119(1982年)
  • 女声合唱のためのインヴェンション(No.1『天の七夕』、No.2『西三国の守り子うた』、No.3『ひとめふため』、No.4-No.10、No.11『田上のヨンヨー節』、No.12『上毛野の星月のうた』、No.13『諸県の子もりうた』)(1982年-)
  • 南島のわらべうたによる5つのカノン Op.144(1984年)
  • 岩手のわらべうたによる10のポリフォニー Op.175(1986年)
  • 『宝林讃』 Op.172(1986年)
  • 『正像末和讃五首』 Op.183(1987-1988年)
  • 但馬の子もりうたによる3つのカノン Op.196(1988年)
  • 混声合唱組曲『蓮如抄』 Op.275(1996年、詞:太宰行信)
  • 金子みすゞの詩による12の歌 Op.312(3)/Op.322(4)/作品番号なし(5)(2000-2003年、単声Op.312-1,2、Op.322-4)
  • 残された時間 Op.376(2005年、詩:祖父江文宏)
  • あまちゃ(詩:まどみちお)
  • リンゴがひとつ(詩:山田恵里)
  • 沙羅の花(詩:瀬戸内寂聴)
  • よみたんのうた(詩:木村雅信)

カンタータ

  • 一一(いちいち)の華のなかよりは――浄土讃歌 Op.92(1977年)
  • 戦争にいのち奪われたあなた方よ Op.192(1988年、テキスト:高史明)
  • 妙好人のうた Op.390(2006年、テキスト:浅原才市)

環境音楽

  • プランタン Op.168(1986年)
  • 白樺のサイン Op.169(1986年)

著書

脚注

  1. ^ 札幌市ホームページ




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「木村雅信」の関連用語

木村雅信のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



木村雅信のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの木村雅信 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS