木地小屋駅とは? わかりやすく解説

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木地小屋駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/03 04:31 UTC 版)

木地小屋駅
駅跡(2010年6月)
きぢごや
KIJIGOYA
酸川野 (2.6 km)
(3.9 km) 沼尻
所在地 福島県耶麻郡猪苗代町若宮
所属事業者 磐梯急行電鉄
所属路線 磐梯急行電鉄
キロ程 15.6 km(川桁起点)
駅構造 地上駅
ホーム なし(1線)
開業年月日 1913年大正2年)5月11日
廃止年月日 1969年昭和44年)3月27日
備考 磐梯急行電鉄廃線に伴い廃駅
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木地小屋駅(きじごやえき)は、福島県耶麻郡猪苗代町若宮にあった磐梯急行電鉄廃駅)である。磐梯急行電鉄の廃線に伴い1969年(昭和44年)3月27日に廃駅となった。

概要

開業時からの駅の一つであった[1]交換設備を有していたが、晩年は交換設備が施錠され、無人化された[2]

駅名標には「きぢごや」と表記されていた[3]

歴史

駅構造

廃止時点で、1線を有する地上駅であった[3]プラットホームは存在せず、乗客は地面から直接乗降した[3]。かつては2線を有する列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側(北側)の旧下り線は、交換設備運用廃止後も側線として残存していた[3]が、方開き分岐の転轍機は鎖錠され、「鎖錠」と記載された立て札が立てられていた[5]。そのほか本線の沼尻方から構内外側に分岐する行き止りの側線を1線有した[3]

無人駅となっていた[1]が、有人駅時代の駅舎が残っていた[3]。駅舎は構内の北側に位置していた[3]。駅舎とは別棟でトイレ棟を有した[3]

荷物取扱時は、薪炭や木材などの産出量が群を抜いて多かった[5]

駅周辺

酸川野駅から当駅に至る区間の鬱蒼とした林を抜け、平地が開けた所に位置した[2]。高原といった風情が漂う雰囲気であった[3]。当駅から沼尻駅の区間は人家の全く無い原野で、40の勾配となっていた[2]

駅跡

1996年平成8年)時点では、駅跡は消滅していた[6]1999年(平成11年)時点では、国道115号沿いのドライブインの前に駅跡が確認できた[7]。その後、2007年(平成19年)5月時点では駅跡地に「なつかしの沼尻軽便鉄道を訪ねて」と記載され、駅の説明文と現役時代の写真が付いた、駅名標を模した案内板が建てられていた[8]2010年(平成22年)4月時点でも同様で[2]、駅舎のあった位置には赤い屋根の建物が建築されていた[9]

当駅跡附近から沼尻方の線路跡は、1996年(平成8年)時点では、水田や雑木林の間に未舗装の道路として残存していた[6]。沢に掛かるコンクリート橋も再利用されていた[6]。農道に転用されており[8]、2007年(平成19年)5月時点[8]、2010年(平成22年)4月時点でも同様であった[2]

脚注

  1. ^ a b c 書籍『RM LIBRARY 113 日本硫黄沼尻鉄道部(上)』(著:青木栄一ネコ・パブリッシング、2009年1月発行)20ページより。
  2. ^ a b c d e f 書籍『新 消えた轍 3 東北』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング、2010年8月発行)102-103,108-109ページより。
  3. ^ a b c d e f g h i 『RM LIBRARY 113』25ページより。
  4. ^ 『新 消えた轍 3』100-101ページより。
  5. ^ a b 書籍『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』(編:『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会、歴史春秋出版、2000年2月発行)129ページより。
  6. ^ a b c 書籍『鉄道廃線跡を歩くII』(JTBパブリッシング、1996年9月発行)41ページより。
  7. ^ 書籍『とうほく廃線紀行』(無明舎出版、1999年12月発行)113ページより。
  8. ^ a b c 書籍『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2007年9月発行)47-49ページより。
  9. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く2 南東北・関東編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)69ページより。

関連項目




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