有軸型・無軸型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 20:28 UTC 版)
生物の基本形態をその軸性や極性、相称性によって分ける場合、軸設定のできるような型を有軸型(ゆうじくけい、独: Axonia)と呼ぶ。エルンスト・ヘッケルによると、それに対し不相称なもの(海綿・アメーバ)を無軸型(むじくけい、独: Anaxonia)と呼ぶ。 有軸型は以下のように分けられる。 同軸型 (独: Homaxonia) 球形で、内部の1点、球の中心を通ってあらゆる方向に同種の軸を想定できる型。普通相称 (universal symmetry) とも。ヤコウチュウ、ボルボックス Volvox など。 異軸型 (独: Heteraxonia) 一つの軸を想定できるもの。単軸型 (独: Monaxonia) 楕円・円筒・円錐など一つの主軸を中心とする回転体に当たる型。単軸型を異軸型と同義とし、単軸型を多相称 (polysymmetry)として交軸型の相称と並べることもあるが、螺旋性のものが無軸型に区分されてしまう。ゾウリムシ、キノコ など。 交軸型 (独: Stauraxonia) 主軸とそれに交わる副軸を想定できるもの。放射相称、二放射相称、左右相称などを含む。
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