最終弁論で三恵子証言を批判
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「榎本三恵子」の記事における「最終弁論で三恵子証言を批判」の解説
1983年5月11日、東京地裁701号法廷で田中角栄、榎本敏夫が出席する中、田中側の最後の潔白主張となる最終弁論が弁護団によって読み上げられ、その中で三恵子証言にも触れられた。その要旨は「夫婦は一体であり、英米法では妻が夫の不利益となる事項に関して証言することを認めていない。離婚した場合はより複雑で公正な証言は期待できない。その内容は漠然としてあいまいで厳正な事実認定の証拠にはなりえないし、離婚の恐喝的要求を拒否されたことの報復で事実に反する」というもので、証言した際、反対尋問はしなかった理由は「法廷を泥仕合の場と化し、プラスにならないと考えたからだ」と述べられた。 9月8日、東京プリンスホテルで行われた『二階俊博を励ます東京大会』で演説した田中角栄は、日米安全保障条約にふれ、「蚊もアブも来ないと言ってちゃダメだ。私なんか服を着ていても、ハチに刺される」と言って2千人余りの出席者を笑わせた。また12日にも、同じ東京プリンスホテルで行われた二階俊博の著書の出版記念パーティーで、ゲストとして呼ばれた田中角栄は、ここでも後援者を前にして「皆さん、夕涼みしていればアブも飛んでくるしハチにも刺されますよ」と挨拶をした。丸紅ルート第191回公判一審判決を一ヵ月後に控えて多数の報道関係者が詰めかける中、さかんに三恵子証言を意識していた発言をした。
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