最大のティラノサウルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 09:08 UTC 版)
「スコッティ (ティラノサウルス)」の記事における「最大のティラノサウルス」の解説
2010年にアルバータ大学生命科学部のスコット・パーソンは既知のティラノサウルス化石の大きさを比較する研究プロジェクトに着手した。彼は2019年に論文を発表し、スコッティは体重と全長のいずれでも史上最大のティラノサウルスであり、これまで最大個体とされていたシカゴのフィールド博物館のスー(FMNH 2081)を上回っているとした。 スコッティは全長13メートル、体重8.8トン(8870キログラム)と推定されている。100%の化石が揃っているわけではないにも拘わらず、古生物学者は大腿骨・腰骨・肩骨などの体重を支える重要な骨を測定することで、体重と長さの推定値を求めることができた。特に二足歩行の動物の体重は大腿骨の周囲長から計算することができるが、スタンの大腿骨の周囲長が580ミリメートルであったのに対し、スコッティは590ミリメートルで僅かに上回った。なお、スタンは505ミリメートルであった。スーの体重はスコッティを400キログラム程度下回るとされた。 なお、スコッティとスーの体重比較は2019年以前にも行われている。スーとスコッティを含め大型獣脚類の体重を推定した2014年の研究では、スコッティが8004キログラム、スーが7377キログラムと見積られている。
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