最大せん断応力説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:32 UTC 版)
延性材料が降伏するときすべりが観察されることに着目し、最大せん断応力が降伏を決定するという説を最大せん断応力説、またはトレスカの応力説と呼ぶ。このときに用いられる相当応力をトレスカ応力とよび、最大せん断応力を記号 τmax 、トレスカ応力をσTrescaで表すと、主応力とは次式に示す関係がある。 τ m a x = 1 2 ( m a x | σ i − σ j | ) , σ T r e s c a = 2 τ m a x {\displaystyle {\begin{aligned}\tau _{\mathrm {max} }&={\frac {1}{2}}(\mathrm {max} |\sigma _{i}-\sigma _{j}|),\\\sigma _{\mathrm {Tresca} }&=2\tau _{\mathrm {max} }\end{aligned}}} 降伏条件は以下の通り。 σ T r e s c a ≥ σ Y {\displaystyle \sigma _{\mathrm {Tresca} }\geq \sigma _{\mathrm {Y} }} 最大せん断応力説も延性材料に当てはまることが多い。また、σTresca ≥ σ1, σTresca ≥ σMises であり、上記2説に対して安全側であることから評価基準として利用されることがある。
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