時報の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:18 UTC 版)
「日本の地上デジタルテレビ放送」の記事における「時報の扱い」の解説
受信時のデコード(暗号化されたデータの復号及び圧縮されたデータの伸長)処理によるタイムラグの程度はチューナーの処理能力に依存する。このため放送局の時計が画面に表示されるまで数秒の遅れが生じるので、正時の時報が廃止され(多くの民放ではこれ以前から「跨ぎ」で正時スタートの番組が減少している)、時刻表示では表示の変化の仕方を変えるなどしてタイムラグによる見かけの影響を最小限にとどめている。特にワンセグ放送はH.264の演算量が多いことに加え携帯機器での使用が多くデコーダーの性能を確保しにくいことから、タイムラグが長くなる。地上波とBSの同時放送では地域にもよるが、BSデジタル放送よりも更に若干のタイムラグが発生する。また同じ理由から、チャンネル切り替え時にも地上波アナログのように瞬時に他局に切り替えることはできず、数秒にも及ぶタイムラグが生じる。 番組によっては、データ放送による出力で画面上に時計を表示している(同様に気象情報なども表示する番組もある)。これは後述の機器で取得した時刻情報をそのまま表示しており、録画した際には表示されない。 デジタルチューナーや携帯、スマートフォンの性能向上によりタイムラグをゼロに近づけることは可能ではあるが、原理的に処理時間がゼロになることがない以上、タイムラグは絶対にゼロにはならない。
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