映画の内容に関する言論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:07 UTC 版)
「戦場でワルツを」の記事における「映画の内容に関する言論」の解説
ハーレツの特派員ギデオン・レヴィはこの映画に対し、イスラエルやイスラエル軍が善く描かれすぎているとし、「スタイリッシュで洗練され恵まれていてできもいいが、プロパガンダ」、茶番だという評価を下した。ネーション誌は映画で描写されている出来事が不穏なまでに真実みを帯び今日的だとし、「今日のイスラエルはアリ・フォルマンのそれではなく、アヴィグドール・リーベルマンやベンヤミン・ネタニヤフのものになってしまった」と嘆息している。コメンタリ・マガジン紙は「感情的には力強い」が虐殺に関するイスラエル軍の役割が「闇の中で曖昧にされている」ため「知的には浅い」と評した。しかし、これを除けば好意的であるこのレビューは、「イスラエルがなんと酷いことをやってしまったことだろう — そしてそれを認めるだけの細やかな精神を持てるということはなんとすばらしいことだろう」と締めくくっている。 登場人物のコメントの中でホロコーストにおけるナチス親衛隊の行動とサブラ・シャティーラの虐殺におけるイスラエル国防軍の行動を比較した部分は特に論争の的になっている。コメンタリ・マガジンは「イスラエルの行動をナチスになぞらえることは下劣な反ユダヤ的考えであると同時に、イスラエル人にとっては一定の状況下でホロコーストについて思いを巡らせるのはきわめて自然なことでもある。つまり他の国の人々と違ってイスラエル人は未だにホロコーストの影を落としているのだ。」しかし、パジャマ・メディアのジョン・ローゼンタールは映画中のシーンが「激しく誇張されて」「明らかに論理的に間違いをきたしている」と宣告している。
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