旧大北電報公司ビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 10:14 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年8月)
|

大北電報公司ビル(たいほくでんぽうこうし - )は上海外灘(黄浦区中山東一路7号)に位置する建物[1]。旧地番から外灘7号とも呼ばれる。
デンマークで創立されたグレート・ノーザン・テレグラフ(日:大北電信会社、中:大北電報公司)が社屋として建築した。設計はアトキンソン&ダラス事務所であり、1907年竣工とされる。建物全体はネオ・バロック風建築で、ビル両端の天上ドームが特徴的である。
同社は、欧州とアジアを連絡する電信線の敷設、経営を目的に1869年に設立され、デンマークのコペンハーゲンを中心に敷設した電信網をロシアの陸上線を経由し、ウラジオストクから海底ケーブルによって長崎と繋いで日本国内の電信網に接続した(1871年)。同年、長崎と香港からの電信線を租界のあった上海に陸揚げすると、清国に同意を得ずに対外電信の取り扱いを始めた。この正式許可を1883年に取り付けると、1899年には英国系の大東電信会社とともに清国に於ける対外電信の独占権を獲得するに至った[2]。
尚、同社は1922年愛多亜路黄浦灘路(現、黄浦区延安東路34号)に新築した自社ビル(現、上海電信博物館)に移転するまでこのビルに事務所を構えた。
現在このビルにはバンコク銀行上海支店が入店している。
出典
- ^ 上海市房地产行业教育中心 (2009) (中国語). 《上海优秀建筑鉴赏》. 上海远东出版社. pp. 29. ISBN 9787807069522
- ^ “上海名建筑志>>欧美风情的沪滨广厦>>中国电信业的肇始之地:大北电报公司大楼(泰国驻沪总领馆)” (中国語). 上海地方志办公室. 2020年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月16日閲覧。
- 旧大北電報公司ビルのページへのリンク