旧原典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 05:39 UTC 版)
旧原典とは、バッフ・クランの有史以前に発祥したルラル教の聖書。この旧原典のダイジェスト版「原典抄」を読み聞かされて育たないバッフ・クランの子どもはまずいないと言われている。殊に、バッフ・クランの子ども達は、各地に伝承されたイデの英雄譚のディティールや付随した物語を両親なり老人たちから幾度となく聞いて育つ。 イデの英雄譚は旧原典以前以後も口伝であり、ズオウ大帝がバッフ・クランを統治してからの四、五十年の間に読み物としてあらわれるようになった。なぜ旧原典から二千年近い間、イデの英雄譚が文献にあらわれることはなかったかについて、クワニ博士の助手によれば仮説が二つ立てられているという。一つは一般にあまりにも流布しすぎた伝承であるために文字に表す必要がなかったのではないかという仮説で、もう一つはイデの伝説の持つ潜在的な力が文章化することを許さなかったのではないかという仮説である。
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