日米における自責点決定時期の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:11 UTC 版)
「自責点」の記事における「日米における自責点決定時期の違い」の解説
日本プロ野球と米国(MLB)では投手自責点の決定時期が異なる。日本では得点がカウントされた時点でその得点が自責点かそうでないかが決定されるのに対して、メジャーリーグでは当該イニング終了まで決定が保留され、その後、失策その他のミスプレイが無かった場合に走者はどこまで進むことができたかを検討・推定してイニングを再構成するという手順をとる。この違いのため、結果的に日本プロ野球の方が投手の自責点になりにくい。 たとえば、走者三塁で捕逸が発生して三塁走者が生還した場合、日本ではかかる得点は即時に非自責点として記録される。これに対して米国ではイニング終了まで、それが自責点になるかどうかの判断を保留する。これは捕逸の後に打者が安打した場合に、捕逸がなくても得点できたことになり、この得点を自責点とするためである。 捕手の打撃妨害により打者が一塁を得た例など、それが無かったら打者はどうなっていたかの推定が困難な場合には、投手に有利となる方向で検討・再構成が行われる。
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