日本語共通語との対応関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:53 UTC 版)
沖縄語(沖縄方言)では、日本語のオ段母音がuに、エ段母音がiに対応している。そのため多くの行で日本語のオ段とウ段、エ段とイ段は統合している。ただカ行イ段のキは中南部方言の多くでci(チ)に変化を起こしている。 またタ行・サ行ではウ段がイ段に統合している。すなわち、日本語のスはsiとなってシ・セと統合し、日本語のツはciとなってチと統合している(テはtiとなるためチと区別がある)。これらの行ではオ段のソ、トはsu、tuとなっても、ス、ツとの区別は残っている。 日本語共通語沖縄中南部方言備考エ /e/ イ /i/ 日本語のテに対応するのはチ [ʨi] ではなくティ [ti] オ /o/ ウ /u/ 日本語のトに対応するのはツ [tsu]ではなくトゥ [tu]、ドに対応するのはヅ [dzu] ではなくドゥ [du] アイ /ai/ エー /ee/ アエ /ae/ アウ /au/ オー /oo/ アオ /ao/ キ /ki/ チ /ci/ チ [ʨi]。糸満方言ではキのまま。 ス /su/ シ /si/ シ[ʃi]~[ɕi]。首里方言の士族男子ではスィ[si]で、シ[ʃi]と区別。 ツ /cu/ チ /ci/ 首里方言の士族男子ではツィ[tsi]で、チ[tʃi]と区別。 ダ /da/ ラ /ra/ 那覇方言ではダ行 [d] とラ行 [ɾ] は合流した。 デ /de/ リ /ri/ ド /do/ ル /ru/ ハ行/h/ ハ行/h/ ただし津堅島、久高島ではパ行/p/。 リ /ri/ イ /i/ イリ /iri/ は変化なし。 アワ /awa/ アー /aa/
※この「日本語共通語との対応関係」の解説は、「沖縄語」の解説の一部です。
「日本語共通語との対応関係」を含む「沖縄語」の記事については、「沖縄語」の概要を参照ください。
- 日本語共通語との対応関係のページへのリンク