日本語における副題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 20:58 UTC 版)
「交響曲第6番 (チャイコフスキー)」の記事における「日本語における副題」の解説
副題の日本語訳に関しては諸説がある。曰く、チャイコフスキーがスコアの表紙に書き込んだ副題はロシア語で「情熱的」「熱情」などを意味する "патетическая"(パテティーチェスカヤ)である故に「悲愴」は間違いである、というものであるが、チャイコフスキーはユルゲンソンへの手紙などでは一貫してフランス語で「悲愴」あるいは「悲壮」を意味する"Pathétique" (パテティーク)という副題を用いていた ため、一概に誤りとは言えない。ベートーヴェンの『悲愴』ソナタも、作曲者自身によって付けられた副題はフランス語の "Pathétique" である。もっとも、その両者とも語源はギリシャ語の "Pathos"(パトス)であり、 "Passion"(受難曲) も同ギリシャ語に由来するものなので、ニュアンスとしては関連性がある。 いずれにしても、命名した時にはチャイコフスキー本人はあくまでもこの曲のイメージのみで発想したもので、死ぬ気や遺言などとして作曲したつもりもまったくなかった、とする研究もある。
※この「日本語における副題」の解説は、「交響曲第6番 (チャイコフスキー)」の解説の一部です。
「日本語における副題」を含む「交響曲第6番 (チャイコフスキー)」の記事については、「交響曲第6番 (チャイコフスキー)」の概要を参照ください。
- 日本語における副題のページへのリンク