日本海溝・千島海溝地震
別表記:日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震
日本海溝・千島海溝の周辺を震源とする大規模な地震の総称。過去に発生した地震や今後発生し得る地震を総称する呼び名であり、特定の地震災害を指すわけではない。
日本海溝と千島海溝は、東日本と北海道の東の沖にある。太平洋プレートが北米プレートに沈み込むことで形成された海溝であり、海溝型地震の発生源となる。過去にもマグニチュード7超級の大きな地震が繰り返し発生しており(「十勝沖地震」や「三陸沖地震」「宮城県沖地震」などと呼ばれている)、今後も地震や津波が発生するものと予測される。
2011年の東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」は、日本海溝付近で発生した海溝型地震であり、「日本海溝・千島海溝地震」の具体的事例に含めることができる。
日本海溝・千島海溝地震はかねてより懸念の対象として認識されており、2004年には対策を推進するため「日本海溝・千島海溝地震対策特別措置法」も公布されている。ただし、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)はマグニチュード9を記録した世界史に残る超巨大地震であり、この規模は同法でも想定に含めていなかった。
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