日本人の英語に対する憧れに関する指摘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 15:33 UTC 版)
「鈴木孝夫」の記事における「日本人の英語に対する憧れに関する指摘」の解説
鈴木は日本人の英語に対する強い憧れを世界的に見て特殊であると断じており、はっきりと「特別でもない人が母語以外の言語を日常的に使えるということは、多くの場合その人が経済的、政治的、民族的などの理由で、弱者の立場にあることを意味します」と論じている。。歴史上異民族の侵略を受け、外国からの支配を受けたことで言語上の圧迫を同時に経験し、固有の言語が消滅する危機に瀕した国の場合、支配していた国の言語を恨む場合が少なくないが、日本の場合は他国による言語上の圧迫を受けたことが無く、多言語に対する否定的な感情を持つ土壌がなかった、としている。明治以降になると外国語を美化して日本語を非効率で不完全な言語として否定する意見が見られるようになったことも、日本人が英語に対する過度の憧れを抱くようになった要因として挙げている。
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