日本の格付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 17:11 UTC 版)
日本ははじめは「パートII」国に分類されており、日本国内独自のグレード制は、国際的には用いることができなかった。パートII国であっても、競走ごとに国際セリ名簿基準委員会の審査を経て国際格付けを取得することは可能であり、JRAの競走の中にもこうして国際的な格付けを得られる競走があったが、JRAはこの時点ではほとんどこうした申請を行わなかった。これは主にJRAの興行上の都合によるもので、JRAが日本国内向けに「GI」と称しているものが、国際基準に照らすと「G2」や「G3」(あるいはそれ未満)であるとか、JRAが「GIII」と称しているものがG3未満であるとかいうことになると塩梅が悪いというものである。 日本の競馬は2007年に「パートI」国に分類されることになったが、当初は一定の制約があり、日本国内の競走の格付けを行うには、個別に国際セリ名簿基準委員会の審査が必要だった。このため、日本国内で用いたグレードと、国際的なグレードが合致しない例もあり、コイウタ事件のような国際的なトラブルも起きている。 このため、国際セリ名簿基準委員会の勧告に従い、JRAはそれまで独自に使用していた「GI、グレードI」という表記を改め、国際セリ名簿基準委員会の認証を得られたものだけに「GI、グレードI」という表記を用い、それ以外のものは従来の「GI、グレードI」から「JpnI」という表記を使うことになった。
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