アルクロメタゾンとは? わかりやすく解説

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アルクロメタゾン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 05:01 UTC 版)

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アルクロメタゾン
IUPAC命名法による物質名
識別
CAS番号
66734-13-2
ATCコード D07AB10 (WHO) S01BA10 (WHO)
KEGG D01820
別名 アクロベート
化学的データ
化学式 C28H37ClO7
分子量 521.042
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アルクロメタゾン(Alclometasone)は、抗炎症薬、痒疹薬、抗アレルギー薬、そして血管収縮薬として合成された糖質コルチコイドである。ステロイド外用薬として、日本の格付けで5段階中2のミディアムの医薬品アルクロメタゾンプロピオン酸エステル、商品名アルメタがある[1]

機序

アルクロメタゾンは、リポコルチンの生産を誘発させ、ホスホリパーゼA2を抑制する。アラキドン酸の合成を抑制し、リンパ球からのプロスタグランジン、およびロイコトリエン酸の発生を抑え炎症の誘発を防ぐ。(ヒスタミンを含む。)

適応

アルクロメタゾンのクリームまたは軟膏は、副腎皮質ホルモンを助け、また以下の皮膚炎に効くとされる。

ステロイド外用薬として使われ、日本での格付けで5段階中2のミディアムの医薬品アルクロメタゾンプロピオン酸エステル(アルメタ)[1]。外用薬では吸収率の高い部位、頬、頭、首、陰部では長期連用しないよう注意し、顔への使用はミディアム以下が推奨される[1]

国外では商品名アクロベートとしてグラクソ・スミスクライン社から販売されている。アクロベート軟膏、クリームには0.05%のアルクロメタゾンが含まれている。

禁止事項

以下の場合、アルクロメタゾンは使用できない。

副作用

病変の悪化あるいは変化なしでは中止する必要がある[2]。外用薬について全米皮膚炎学会によれば、ステロイド外用薬離脱の危険性を医師と患者は知っておきべきで、効力に関わらず2-4週間以上は使用すべきではない[2]

  • 痒み
  • 発赤
  • 紅斑
  • にきび
  • 色素脱失症
  • 汗疹
  • 毛のう炎
  • 白色萎縮
  • 睫毛乱生症
  • 皮膚の再感染

出典

  1. ^ a b c 公益社団法人日本皮膚科学会、一般社団法人日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」『日本皮膚科学会雑誌』第128巻第12号、2018年、 2431-2502頁、 doi:10.14924/dermatol.128.2431NAID 130007520766
  2. ^ a b Hajar T, Leshem YA, Hanifin JM, et al. (March 2015). “A systematic review of topical corticosteroid withdrawal ("steroid addiction") in patients with atopic dermatitis and other dermatoses”. J. Am. Acad. Dermatol. (3): 541–549.e2. doi:10.1016/j.jaad.2014.11.024. PMID 25592622. 




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