日本の小学校図書館における代本板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 22:51 UTC 版)
「代本板」の記事における「日本の小学校図書館における代本板」の解説
日本の小学校図書館においては、貸出に代本板が使用される場合があり、図書館用品・学校用品メーカーが代本板を販売している。代本板が導入されている場合、借りるときに図書のあった場所に代本板を入れるように指導される。 これによって、図書が元々配架されていた場所に正しく返却すること、更にはその意識の向上が期待される。また、低学年の児童は元に戻す位置が明らかであることから安心して図書が借りられる。ただし、これらは、書架への返却を児童自身にやらせる場合の利点であり、学校司書や図書委員等が行う場合はこの限りでない。一方、「考えることなしに」返却できるようになってしまうのは図書館教育上好ましくない、煩雑であり学校図書館利用を減退させるという意見や、代本板を導入していると2冊以上の同時貸出が難しい、(代本板以外の貸出記録を作っていない場合は)書架を見なければ貸出状況がわからない、などの欠点も存在する。 また、学校図書館においても利用者のプライバシーを守ろう(図書館の自由に関する宣言第3条参照)とする機運が高まるにつれ、他者に読書記録が露見してしまうという欠点も指摘されるようになっている。
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