日本における家賃の名目硬直性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/08 13:48 UTC 版)
「名目硬直性」の記事における「日本における家賃の名目硬直性」の解説
家賃における名目硬直性の例としては1990年代前半のバブル崩壊期の日本における家賃が挙げられる。このとき、バブル崩壊により住宅価格が大幅下落したにもかかわらず家賃はほとんど変化しなかった。不動産価格が大きく変化しているのにも関わらず賃貸料は比較的変化が小さいというのは非直感的な現象であるが、同様の現象はバブル崩壊後のアメリカでも観察されている。日本の家賃に関して、新規に契約される家賃は伸縮的に変化しているものの、実際の支払い家賃は、市場のショックが発生したとしても,ゆっくりとしか変化しないと清水・渡辺(2011)は結論している。清水・渡辺(2011)によれば、消費者物価に代表される平均的な市場家賃は、自由な市場で決定される家賃の変化とは独立に、ランダムに変化している傾向が強い。
※この「日本における家賃の名目硬直性」の解説は、「名目硬直性」の解説の一部です。
「日本における家賃の名目硬直性」を含む「名目硬直性」の記事については、「名目硬直性」の概要を参照ください。
- 日本における家賃の名目硬直性のページへのリンク