日本における同様のダム災害の可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 15:32 UTC 版)
「バイオントダム」の記事における「日本における同様のダム災害の可能性」の解説
日本では地質が脆弱なことが多く、ダム地点の地質条件については慎重な調査と対策が行われてきたが湛水域の地質についてはダム計画決定後に調査されることが多い。そのため、時には湛水域で小規模な地すべりが発生しているが、下流に被害が生じたことはない。2003年4月に奈良県の大滝ダムで試験湛水中に白屋地区地すべり(国交省発表の土量は200万m3)が起こった。しかし斜面にクラックを生じた段階で試験湛水を中止し、地すべり対策をおこなったためこのときも下流に被害を生じていない。以後、大滝ダムは恒久対策が完了するまで本格的な運用を停止し、洪水調節ができなかった。結局、洪水調節が開始されたのは2012年のことである。 2008年6月14日に岩手・宮城内陸地震が発生し、荒砥沢ダム上流で土砂崩落が発生してダム湖へ流入した。崩落土砂の量がダム貯水容量の1割程度だったことや、灌漑期に入り貯水量に空きがあったことなどによって津波がダムの堤体を越えることはなかった。
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