新手・新定石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 01:40 UTC 版)
呉は新布石の他にも、多くの新手、新定石を打ち出した。代表的なものとして以下がある。 大ナダレ内マガリ定石 大ナダレ定石において、従来は黒a(外マガリ)が定石形とされていたが、黒1と打つ内マガリが新手。ここから多くの難解定石に発展した。1957年の日本最強決定戦リーグの高川格戦で最初に打たれ、革命的手段との評判を取った。 梅鉢 (黒8は1の点にツギ) 従来は黒1以下の図の形は黒が梅鉢の愚形で不利とされていたが、呉は1950年の橋本宇太郎との十番碁第4局など実戦でこの形を打ち出し、1952年の藤沢庫之助との十番碁で注目されて、黒有利の評価を確定させた。この後黒a,白b,黒cとワタる姿がしゃれているとされ、現在では白1のツケが打たれることはなくなった。 小ゲイマ受け 星へのケイマガカリに対して黒1の小ゲイマに受ける手は古くからあるが、aの一間、bの大ゲイマに比べて不利とされていたのを、呉が実戦で打ち出して、広く打たれるようになった。
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