斎藤一が買ってきた無銘刀説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 14:24 UTC 版)
「長曽祢虎徹 (近藤勇佩刀)」の記事における「斎藤一が買ってきた無銘刀説」の解説
『剣侠実伝近藤勇』第30回で掲載されたエピソードとして、上記に続いて虎徹入手に関してもう一つの逸話を挙げている。筆者である鹿島はこれを御茶ノ水女子師範学校に勤務する「斎藤五郎」から取材したものとしていることから、斎藤一から直接取材したものと考えられる。これは斎藤が京都の古道具屋から三両で買い求めたが、切れ味がよさそうだったので近藤に譲ったものとされている。その刀は拵え付きで銅の丸鐔に龍の彫りがしており、刀身は無銘であったとされている。近藤は斎藤から譲り受けたその刀を実戦で用いてみたところ優れた耐久性であったことから、無銘であるものの虎徹の作刀ではないかと断定して愛用したとされている。 無銘の刀を虎徹のものと周囲に吹聴するか疑問に残るところではあるが、近藤の虎徹が無銘の刀とする傍証として、新選組の後援者であった佐藤彦五郎(土方歳三の義兄)の孫である仁は以下のように答えている。 私の祖父彦五郎は、直接近藤より聞きもし、かつ自ら親しく視もしたが、確かに無銘であったのであると明言していた。 — 佐藤仁、『聞きがき新選組』1972年
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