文学作品での蟠桃会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 01:12 UTC 版)
『西遊記』にも記述があり、果樹園の管理人に任じられた孫悟空が蟠桃会に自分だけ招かれなかったことを恨み、蟠桃園の中の桃を盗み食いしたほか、蟠桃会で狼藉を働いた。また沙悟浄はもともと天界で天帝に仕える高官・捲簾大将の地位にあったが、蟠桃会で玻璃の杯を手を滑らせて割ってしまい、罰として人間界に追放された設定である。同様に猪八戒も天の川の水軍を統括する天蓬元帥だったが、蟠桃会後、酔った勢いで出席者の一人である嫦娥に強引に言い寄った為、天界の刑罰を受けて下界に追放され、豚の妖怪に生まれ変わった設定である。 『鏡花縁』でも記述をみることができる。百花仙子が天界の繁栄を示すために、瑶池金母の蟠桃会に奇鳥や仙獣たちが召集され、舞いおどる。見えていた嫦娥が百花仙子に嫉妬心を抱き、瑶池金母の歓心を買うため、百花を一斉に咲かせる提案を申し出るが、百花仙子の拒絶にあい破談となる。諸神の前で顔を失った嫦娥は百花仙子への報復を行っている。 『封神演義』にも記述があり、瑶池金母の娘である竜吉公主は、蟠桃会で酒を奉じる時に天規(天界の戒律)を犯したので下界へ落とされ、鳳凰山の青鸞闘闕に住んでいる。 また、瑶池金母の蟠桃会は、『再生縁』・『東遊記』・『通俗大明女仙伝』・『韓湘子全伝』・『八仙得道伝』などの文学作品にも登場する。
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