敵に同士討ちをさせる為の作戦(罠としての同士討ち)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 00:08 UTC 版)
「同士討ち」の記事における「敵に同士討ちをさせる為の作戦(罠としての同士討ち)」の解説
また、文書を送り(リーク)、敵軍に内部の裏切りを疑わせる内容を見せつけ、敵将に部下を処罰させるのも同士討ちとして用いられる(不和による疑心暗鬼)。誤報を掴ませ、敵の兵力を一つの拠点に誘導させる(敵方は敵軍がいると認識して同士討ちをする確率が高まる)。逆に、敵方に同士討ちをしたと見せかけ、誘い込む(次の段階へ進める)戦法も取れる(情報撹乱による敵地への誘導)。 太平洋戦争におけるキスカ島撤退作戦は、日本軍の損害がほぼ皆無でありながら(しいて言えば、友軍の救出と撤退による燃料の消費と道中の衝突事故による損傷)、一方的に米軍の同士討ちによる損害を出させた稀なケースである。これは日本軍の意図によるものではないが、実際には日本軍の撤退が完了している小島に対し、米軍が敵勢力が残存しているものと断定して濃霧による視界不良の中で上陸作戦を決行した結果、上陸部隊の間で味方を敵と見誤ったことにより発生したものである。
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