数学定数でないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:01 UTC 版)
数学定数と同じく定数と呼ばれるものに「物理定数」があるが、物理定数は「数」というより「量」であり、単なる単位系の取り方によって数値が変わる。たとえば、光速度は物理定数だが、単位を変えれば 299792.458km/s、299792458m/s と、数値が変化する。 微細構造定数のような無次元量の物理定数は単位の取り方に依存しないが、他の物理定数同様、その値は物理的な計測で決定され、ある数式で数学的に決定される数学定数とは根本的に異なる。 物理定数の場合、計測の条件(重力の差による「重さ」の変化など)や結果により、数学定数より大きな誤差(不確かさ)も生じるが、将来、数学的に決定され数学定数であることが判明する可能性はある。 「1インチをセンチメートルで表した値 (= 2.54)」のような、人為的に決められた数や、特定の場所で測定され便宜上「標準重力加速度(9.80619920 m/s2)」とされた重力加速度などは数学定数ではない。 名前に定数とついていても数学定数ではないものもある。例えば、チャイティンの定数は、計算模型を指定しなければ値が決まらず、数学定数ではない[要出典]。
※この「数学定数でないもの」の解説は、「数学定数」の解説の一部です。
「数学定数でないもの」を含む「数学定数」の記事については、「数学定数」の概要を参照ください。
- 数学定数でないもののページへのリンク