政体篇(巻1・政体第2)
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「貞観政要」の記事における「政体篇(巻1・政体第2)」の解説
政体篇(巻1・政体第2) 貞観の初め、太宗が蕭瑀に語った。「私は幼いころから弓矢を好み、自分ではその奥儀を極めたと思っていた。ところが最近、良弓、十数張を手に入れたので弓工に見せたところ、『みな良材ではありません。』と弓工が言った。その理由を聞くと、『木の芯がまっすぐでなく、木目がみな乱れています。どんなに剛勁な弓であっても矢がまっすぐに飛びませんので、良弓ではありません。』そこで私は始めて悟った。私は弓矢で四方の群雄を撃ち破り、弓を使うことが多かった。しかし、なおその理を得ていない。まして天子となってまだ日が浅いので、政治のやり方の本質については弓以上に及ばないはずである。長年得意としてきた弓でさえもその奥儀を極めていないのだから、政治については全然わかっていないはずだ。」こう言った後、太宗は在京の高級官僚を交替で宮中に宿直させ、いつも召し出だして座を与え、ともに語り合うようになった。こうして人民の生活・政治の得失など世の中の動きを知ろうと努めたのである。
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