改正刑事訴訟法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/20 04:57 UTC 版)
県議時代の鈴木は、横行する違法な身柄拘束という問題について活発な質問を行っている。この警察による人権侵害行為への反対というテーマは、1920年代から静岡弁護士会が組織的に取り組んできたもので、なかでも反対運動を積極的に指導したのが、鈴木を始めとした若手弁護士たちであった。そして、1924年に公布された改正刑事訴訟法(旧刑事訴訟法)についても鈴木は、被疑者の人権に配慮する訓示が数多く定められ、取調べ手法に関する規制も厳しくなったので、被疑者への人権侵害は「殆ど絶無」となり「完全に弊を匡さるヽ事にならう」、「司法上の一大美果」である、として極めて高い評価を与えている。その一方で、新たに導入された起訴便宜主義など、検察官による強制処分権限の大幅な拡大については、ほとんど警戒感を示さなかった(県議会で追及の対象とされたのも警察の問題ばかりで、鈴木が検察へ批判を向けることはなかった)。
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