操作機構における「遊び」の誤った説明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 02:15 UTC 版)
「遊び (工学)」の記事における「操作機構における「遊び」の誤った説明」の解説
遊びの通俗的な例として、自動車の操作機構が挙げられる事があるが誤りである。ブレーキペダルやハンドルの遊びは元来、最小限に設計および調整するのが望ましい。ドライバーがくしゃみをしたとか背中がむずむずしたので身じろぎしたとかいう些細な動作が急ハンドルや急ブレーキに直結するという説明がされることがあるが、それはペダルストロークとブレーキ圧の設定の問題である。ペダルストローク中に占めるブレーキが全く効かない遊びの割合が大きくなった場合、ブレーキパッドの摩耗が疑われるので速やかに点検整備を行うべきである。また、ハンドルの遊びについてもハンドルギア比と混同されるが、本来の遊びはギアのバックラッシュに相当する。これもハンドルがガタつかないよう、最小限に調整されなければならない。遊びは運転者の操作に対する応答を遅延させ、多大なストレスを継続的に強いるだけでなく、安全性の観点からも大変危険である。
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