推奨の強さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 13:58 UTC 版)
「GRADEアプローチ」の記事における「推奨の強さ」の解説
推奨の方向性や強さを決定する要因と基準は以下の通り。 要因と基準要因が推奨の方向性と強さにどのように影響するか問題 問題は、取り上げられる医療問題の重要性と頻度(疾病の負担、有病率、ベースラインリスク)によって決定される。問題が非常に重要であれば、強く推奨される可能性が高くなる。 価値観と好み これは、影響を受ける人々にとって健康上のアウトカムがどれほど重要であるか、健康上のアウトカムがどれほど変動するか、そして健康上のアウトカムについて不確実性があるかどうかを説明あるものである。重要なアウトカムに対する価値観や好みの変動や不確実性が少ないほど、強く推奨される可能性が高くなる。 エビデンスの質 推奨の方向性と強さを決定する基準の推定値に対する信頼度によって、強い推奨となるか、条件付きの推奨となるかが決まる。しかし、推奨に割り当てられる全体的な質は、集団にとって重要なアウトカムへの影響に関するエビデンスの質である。エビデンスの質が高いほど、強く推奨される可能性が高くなる。 利益と害と負担 利益と害の両方の絶対的な効果とその重要性を評価する必要がある。純利益または正味の害が大きいほど、(反対の方向性を含めて)強く推奨される可能性が高くなる。 リソースの意味合い ある選択肢がどれだけリソースを必要とするか、費用対効果があるかどうか、利益の増加があるかどうかを説明するもの。これらのリソースへの影響が有利または明らかに不利であるほど、(反対の方向性を含めて)強く推奨される可能性が高くなる。 公平性 不公平感の軽減や公平性の向上につながる可能性が高く、よりアクセスしやすい選択肢であるほど、強く推奨される可能性が高くなる。 許容可能性 ある選択肢の実行可能性が多くのステークホルダーにとって高いほど、強く推奨される可能性が高くなる。 実行可能性 ある選択肢の実行可能性が多くのステークホルダーにとって高いほど、強く推奨される可能性が高くなる。
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