授業でのKWL表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/08 14:09 UTC 版)
Ogle (1986) が考案したKWL表は、教育の手法のひとつで、用途はさまざまである。 教材や単元を読み始める前に、学生が既に知っている事柄を呼び起こすことで、効果的な学習を促すのが特徴である。 まず、ノートに3列の枠を書かせる。 左列「K」には、教材や単元に関して既に知っていることを書き込んでもらう。 K列への書き込みは、教材を読む前に済ませる。 中列「W」には、教材や単元を通して知りたいと思うことを書き込んでもらう。 W列への書き込みも、教材を読む前に済ませる。 右列「L」には、教材や単元を読んで学んだことを書き込んでもらう。 L列への書き込みは、教材を読んだ後に行う。 授業で新しい単元に入る際に、その単元のKWL表を学生に作らせる、といった使い方もある。 KWL表は次のようなものである。 K知っていること (What I know) W知りたいこと (What I want to know) L知ったこと (What I learned) この欄には学生が知っていることを書き込む。 この欄には学生が知りたいことを書き込む。 この欄には学生が知ったことを書き込む。この欄への書き込みは授業や単元が終わってから行う。 KWL表は授業の運営に役立つ。 教師は、W列から学生の興味や質問、欲求に基づいた授業計画を立てることができる。 学生は、K列により予備知識が呼び起こされ、やる気と集中力を増進できる。 教師は、話題に関する学生の予備知識(K列)と興味(W列)を知ることができる。
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