抽象写真時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 19:06 UTC 版)
「アルヴィン・ラングダン・コバーン」の記事における「抽象写真時代」の解説
しかし彼の天才性を真に示すのは写真における抽象表現の分野であった。 1913年にロンドンで開いた個展で、高層建築の上層から真下の広場や街路や建物を俯瞰撮影することで遠近感を消して抽象的なパターンと化した『頂上から見たニューヨーク』という5枚の作品を展示した。 ヴォーティシズムの影響を受け、三角形につなぎあわせた3枚の鏡の中へカメラレンズを突っ込んで撮影する特別な写真機ヴォルトスコープ(Vortescope )を制作し、1917年極めて抽象的な写真作品『ヴォルトグラフ』(Vortograph )を残している。 ピクトリアリスムのみならずストレートフォトグラフィの作品もあるが、スティーグリッツのようにストレートに完全に移行することなく、ピクトリアリスムの傾向を留めていたと言える。 1918年には北ウェールズに移住し、間もなく写真界を引退、1966年11月23日北ウェールズで死去した。引退が早かったためこの当時でもほとんど知られていなかった。
※この「抽象写真時代」の解説は、「アルヴィン・ラングダン・コバーン」の解説の一部です。
「抽象写真時代」を含む「アルヴィン・ラングダン・コバーン」の記事については、「アルヴィン・ラングダン・コバーン」の概要を参照ください。
- 抽象写真時代のページへのリンク