抱合型ビリルビンとは? わかりやすく解説

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ジグルクロン酸ビリルビン

(抱合型ビリルビン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/19 06:39 UTC 版)

ジグルクロン酸ビリルビン
識別情報
CAS登録番号 17459-92-6
PubChem 5280817
MeSH bilirubin+diglucuronide
特性
化学式 C45H52N4O18
モル質量 936.911 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジグルクロン酸ビリルビン(ジグルクロンさんビリルビン、Bilirubin diglucuronide)は、2つのグルクロン酸によって抱合を受けたビリルビンである。 ビリルビンジグルクロニドとも、抱合型ビリルビンとも言う。

ビリルビン代謝において、親水基を有するジグルクロン酸ビリルビンは、水溶性となり、肝毛細胆管側膜(canalicular membrane)を通過し、胆汁の一部となる。

肝臓においてグルクロン酸転移酵素ウリジン二リン酸グルクロン酸によりビリルビンはグルクロン酸抱合を受け、水に溶けるようになる。抱合型ビリルビンはほとんどが胆汁の一部となって十二指腸に分泌される。抱合型ビリルビンの一部は大腸に達し、腸内細菌の働きにより還元されてウロビリノーゲンに代謝される。ウロビリノーゲンはさらに還元されてステルコビリノーゲンになり、別の部位が酸化されて最終的にはステルコビリンになる。このステルコビリンは大便の茶色の元である。ウロビリノーゲンの一部は再吸収されて、側鎖が酸化されて黄色のウロビリンとなり尿から排泄される。

抱合型ビリルビンは、直接ビリルビンとも呼ばれている。


抱合型ビリルビン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 05:03 UTC 版)

ビリルビン」の記事における「抱合型ビリルビン」の解説

肝臓においてグルクロン酸転移酵素によりビリルビングルクロン酸抱合を受け、溶けるうになる。抱合型ビリルビンはほとんどが胆汁の一部となって小腸分泌される。抱合型ビリルビンの一部大腸達し腸内細菌働きにより還元されウロビリノーゲン代謝される。ウロビリノーゲンはさらに還元されステルコビリノーゲンになり、別の部位酸化されて最終的にステルコビリンになる。このステルコビリン大便茶色の元である。ウロビリノーゲン一部再吸収されて、分子中央のメチレン基酸化されて黄色ウロビリンとなり尿から排泄される。 抱合型ビリルビンは、直接ビリルビンとも呼ばれている。

※この「抱合型ビリルビン」の解説は、「ビリルビン」の解説の一部です。
「抱合型ビリルビン」を含む「ビリルビン」の記事については、「ビリルビン」の概要を参照ください。

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