抱合による意味論的変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 02:05 UTC 版)
多くの場合には名詞を抱合してできた句は、名詞が動詞に抱合されていない同様の句とは違う意味を含んでいる。この違いは、陳述の一般性・限定性に関連していることが多い。抱合された句はふつう一般的で限定されず、抱合されていない句はより特定的である。 マヤ諸語のユカテコ語では句「私は立木を切った」は、「木」を抱合すると、「私は材木を切った」という意味に変わる。 ビルマ語では限定的な句「私が(その)酒を飲む」は、「酒」を抱合すると、より一般的な「私は酒を飲む」の意味に変わる。 しかしこの傾向は厳密なものではない。名詞抱合で意味的変化が生じないような言語もある(ただしそれでも以下のように統語論的に変化することもある)。
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