抗体特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:17 UTC 版)
近交系BALB / cのマウスを組換えヒトCD28-Fc融合タンパク質で免疫し、ヒトCD28を発現させるようトランスフェクトされたBリンパ腫細胞株で追加免疫した。B細胞をハイブリドーマパートナーX63Ag8.653と融合することで融合細胞を得、ヒトCD28との反応性並びにTCR非依存性細胞分裂活性についてスクリーニングされた結果、2種類のモノクローナル抗体(5.11A1及び9D7)が得られた。より活性が高かったのはマウスIgG1グロブリンの5.11A1であった。 5.11A1の相補性決定領域はヒトIgGのフレームワーク領域と結合され、ヒトIgG1タンパク質(TGN1112)並びにヒトIgG4タンパク質(TGN1412)が得られた。TeGenero社の治験薬概要書によれば、『TGN1412は、抗ヒトCD28ヒト化モノクローナル抗体です。本分子はマウスのモノクローナル抗ヒトC28[sic]抗体(5.11A1, Luhder et al., 2003)の重鎖・軽鎖の可変領域から相補性決定領域(CDR)を遺伝子操作で切り取り、ヒト抗体の重鎖・軽鎖の可変領域に組み込んだものです。更にヒト化された可変領域をIgG4γ鎖とヒトκ鎖の遺伝子配列でそれぞれ組み換えました。』との事である。 組み換え遺伝子はチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)にトランスフェクトされ、組み換え抗体は細胞培養上清から得られる。
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