手術による治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 14:56 UTC 版)
扁桃を腫らす頻度が高い場合は、扁桃摘出術を行うことがある。この目的は扁桃腺の炎症を起こさないことと、病巣感染を防ぐためである。病巣感染で要注意なのは、関節では関節リューマチ、腎臓では腎炎やIgA腎症などの合併症である。扁桃摘出の手術については、習慣性扁桃炎で、目安として1年に4回以上扁桃腺を腫らすような場合、第三度肥大くらいでものを飲み込みにくい、あるいは呼吸が困難と思われる場合は受けた方がいい。この時にアデノイドも摘出することがある。 手術は全身麻酔または局所麻酔で行われ、術後1週間は安静にして、1か月ほど経ってから元の生活に戻して行く。術後は口内の痛みが治まれば、顔や声にも影響は残らず、術前のように扁桃を腫らすこともなくなる。アメリカでは幼少時に積極的に手術治療を行い除去することが慣習となっている。 扁桃膿瘍の場合は、膿汁の排泄が目的となる。膿瘍がどこにあるか、どのような状態であるかを考慮したうえで、注射針で穿刺吸引する場合と、局所麻酔後にメスで切開する場合とがある。
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