手織りレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 02:39 UTC 版)
ボビンレースは、日本の出版物では「編み物」として記述されていることが多いが、本来は作成法から織物(手織り)に分類されるべきレースである。発祥の地であるヨーロッパ諸国では「手編みレース」とは区別されている。 クッション等の上に型紙を置き、ピンを刺しながらピンを支点として、ボビンに巻いた糸を交差させ、織り上げていくレースである。 作成方法により、2種類に分けられる。「連続糸方式(ストレート・レース)」と「糸きり繋ぎ方式(フリー・レース)」である。 ストレート・レース 最初から最後まで連続した長い糸を用いる。連続糸方式ではレースの幅は使用する糸の細さと、ボビンの数により決定する。柄の部分の織り地が常に地模様と平行であり、裏表の差が出にくいことが特徴である。数百から数千のボビンを使用し、細い糸を用いるレースは高度な熟練度と膨大な時間を要する高価なレースである。 フリー・レース(切断糸) モチーフだけを先に作り、メッシュまたはフレードで繋がれたレース。モチーフの折り目の方向があらゆる方向を向いているので区別が付く。余った糸をつなぐ為、裏表ができることからも区別が付く。共同作業も可能であり、大きな作品を作ることも容易である。 トゥナー(デンマーク)のチュールレース デンマークのボビンレース ベルギー式の道具
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