戦場での風景を表すモットー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/13 19:06 UTC 版)
「モットー (紋章学)」の記事における「戦場での風景を表すモットー」の解説
モットーの起源は古来の戦場で響き渡った鬨の声『Boo(ゲール語で「勝利」の意)』に由来して、現在もこれを家訓として用いている例が見られる。例えば、アイルランド貴族筆頭のリンスター公爵フィッツジェラルド家のモットーに『Crom a Boo(クロムに勝鬨あれ)』というものがある。この「Crom」とは、フィッツジェラルド家の主要な居城クロム城(英語版)を指しており、これを勝鬨とともに用いた内容となっている。他にも、オーモンド侯爵バトラー家のモットー『Butler A Boo』も同様の趣旨のモットーとなっている。 また、スコットランド貴族の類例としては、ハミルトン公爵家の『Through(やり尽くせ)』やパース伯爵家の『Gang Warily(用心深く団結せよ)』などがあり、いずれも戦場における古来の鬨を採用したモットーである。 さらに、カニンガム侯爵家のモットー『Over Fork Over(訳例:擬態のときは終われり)』も戦場の風景を切り取った言葉である。これは、戦場において熊手(Fork)を持ち農民に擬態していたカニンガム一族の者がその熊手を放り投げて変装を解きつつ逃走する瞬間に叫んだ言葉で、この合図のおかげで一族は窮地を脱したとされている。
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