戦いの総括
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 01:39 UTC 版)
ウェーク島の戦いは目的こそ果たしたものの、連戦連勝に沸き立つ緒戦期の中でも一番の苦しい戦いだった。人的損害も、アメリカ軍の戦死者122名に対し、日本軍の戦死者は少なくとも469名にも及んだ。艦艇は、駆逐艦2隻と哨戒艇2隻を喪失した。寡兵ながら攻略部隊を大いに翻弄したアメリカ側の戦いぶりは特筆される。第二次攻略戦における金井昇一等飛行兵曹の戦死は大いに惜しまれ、蒼龍では金井の戦死によって重苦しい空気に包まれた。山口は折に触れ源田実中佐に「金井を殺すようだったら、あのとき彼を飛ばさなければよかった」とこぼしていた。 田村俊夫や碇義朗は、「ウェーク島の戦いでの失敗や苦闘は、この戦争の前途を暗示するものであった」とし、石橋孝夫は1942年2月のウェーク島(およびマーシャル方面)への反撃を「戦果的に目ぼしいものはなかった」とした上で「将来への警鐘を含んでいた」とした。
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